医師免許に更新制度がないと知って驚いた──他の資格との違いに感じる疑問
更新日:9月10日

医師免許の更新制度がないことへの疑問
先日、大王製紙の元会長が出演しているYouTube動画を見て、日本の医師免許には更新制度がないことを初めて知りました。
一度、医師国家試験に合格して医籍に登録されれば、医師免許そのものに有効期限はなく、原則として生涯有効です。
私はこの事実を知らなかったため、正直、驚きました。
祖父と父も溶接資格の更新に悩んでいた
生前、祖父は鉄工所を経営しており、父もそこで一緒に働いていました。
私は、祖父と父が溶接資格の更新に頭を悩ませていた姿を、実際に見ています。
特に、特別・普通ボイラー溶接士免許には2年の有効期間があります。更新には、一定の溶接実績と検査合格の証明、またはテストピースを使った溶接・曲げ試験などが求められます。
溶接は、構造物や設備の安全を支える大切な技術です。施工不良があれば重大な事故につながる可能性があるため、現在も安全に作業できる技術があるかを確認する必要性は理解できます。
しかし、それならば、なぜ人の命を直接預かる医師免許には、全国一律の更新制度がないのでしょうか。
医師に必要なのは知識だけではない
医学は常に進歩しています。
薬、治療方法、診断基準、医療機器などは、医師免許を取得した時代から大きく変わっていきます。
さらに医療には、知識だけでなく実技もあります。
手術、内視鏡、縫合、注射、カテーテル処置、画像の読影、緊急時の判断などは、経験によって身につき、実践を重ねることで維持される技術です。
医師と溶接士を同じ仕事として比べることはできません。しかし、どちらも過去に資格を取得したという事実だけでは、現在の技術まで完全に保証できない点は共通していると思います。
危険を伴う仕事だから溶接士には現在の技能を求める。それなら、人の身体に直接処置をする医師についても、何らかの継続的な確認が必要ではないでしょうか。
専門医資格には更新制度がある
もちろん、医師にまったく研修制度がないわけではありません。
内科、外科、小児科などの専門医資格には、原則として5年ごとの更新制度があります。医療機関内の研修や学会による教育も行われています。
しかし、専門医資格と医師免許は別のものです。
専門医資格を更新しなくても、医師免許そのものが直ちに失効するわけではありません。また、すべての医師を対象として、一定期間ごとに知識や実技を確認する全国一律の制度もありません。
医師法上の2年ごとの届出も、氏名、住所、勤務先などを届け出る制度であり、能力を確認する試験ではありません。
国内では原則として更新なしで生涯有効。しかし、海外ではそのまま使えない。
という特徴を持つ資格です。
すべて更新なしにするのか
ここで考えたいのは、医師だけを批判することではありません。
溶接士には厳しい更新を求めながら、医師免許には更新制度がない。この違いが、本当に合理的なのかという問題です。
すべての国家資格を更新なしに統一するのでしょうか。
それとも、技術の進歩や技能の低下が安全に影響する資格には、危険性や仕事の性質に応じた更新制度を設けるのでしょうか。
私は、すべてを更新なしにするよりも、現在も安全に仕事ができる状態かを、無理のない方法で確認する制度のほうがよいと思います。
医師免許そのものを簡単に取り上げる必要はありません。
例えば、医師免許は生涯資格として残しながら、現役で診療を続ける場合には、一定期間ごとの講習や知識確認を義務づける方法があります。
手術や内視鏡など高度な実技については、最近の症例数や技能を別に確認する仕組みも考えられます。不合格なら直ちに免許を失うのではなく、再研修を受けてから再確認する方法もあるでしょう。
これは医師を締めつけるためではなく、患者と良心的な医師の双方を守るための制度です。
最後に
祖父と父が溶接資格の更新に悩んでいた姿を見てきた私には、医師免許に全国一律の更新制度がないことが、不思議に感じられます。
溶接士には「今も安全にできるか」を求める一方で、人の命を直接預かる医師免許には同じ考え方が適用されていません。
職業の性質は違います。それでも、技術の維持を確認する制度に、なぜこれほど大きな差があるのでしょうか。
国家資格全体の更新基準に、一貫性があるのか。
一度立ち止まって考える必要がある問題だと思います。
補足
すべての溶接資格に更新制度があるわけではありません。この記事で例に挙げたのは、特別・普通ボイラー溶接士など、更新時に実績や技能の確認が求められる資格です。
また、医師にも専門医資格の更新、医療機関内の研修、学会による教育などがあります。ただし、医師免許そのものには有効期限がなく、すべての医師を対象とした全国一律の知識・実技試験はありません。
祖父と父が取得していた溶接資格の正式名称については、現在、資格証などで確認できていません。そのため、二人が更新に悩んでいたという部分は私自身の記憶に基づく体験であり、特別・普通ボイラー溶接士だったと断定するものではありません。
協同組合かけはし/KAKEHASHI HUMAN MONGOL LLC 後藤友亮/GOTO YUSUKE
静岡県浜松市/モンゴル・ウランバートル 公式サイト:https://www.kakehasi.biz/





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