ヒュンダイの無人工場を見て気づいた――人間の仕事は最後まで残るのか
更新日:9月1日
ヒュンダイの自動車製造工場の映像を見ると、私たちがこれから迎える未来が、すでに始まっていることがよく分かります。
広大な工場の中では、多数のロボットが休むことなく動き続けています。
部品を運び、溶接し、組み立て、検査する。
かつて、これらの工程には、どれほど多くの労働者が必要だったのでしょうか。
もちろん、現在の工場が完全に無人というわけではありません。ロボットの監視や保守、品質管理などには、今も人間が必要です。
しかし、AIとロボットがさらに進化すれば、必要とされる人間の数は、今より大幅に減っていくでしょう。
ロボットがロボットをつくる時代
さらに考えてみると、この工場で働くロボット自体も、やがてロボット中心の自動化工場で製造されるようになります。
ロボットがロボットをつくり、そのロボットが自動車や機械、生活用品をつくる。
そうなれば、生産に必要なのは人間の労働力ではなく、ロボットを動かす電力と、製品をつくるための資源だけになっていくのかもしれません。
そして、この変化は製造業だけでは終わらないでしょう。
農業では、自動運転の農業機械、収穫ロボット、ドローンによる農薬散布、AIによる生育管理が進んでいます。
畜産でも、給餌、搾乳、清掃、健康管理まで自動化できるようになっています。
農業や畜産も、やがてごく少数の人間で管理できるようになるのではないでしょうか。
新しい仕事は、本当に十分生まれるのか
これまで技術が進歩するたびに、
「古い仕事がなくなっても、新しい仕事が生まれる」
と言われてきました。
確かに、ロボットの設計や保守、AIの管理、電力供給など、新しい仕事は生まれるでしょう。
しかし、一つの自動化システムが何百人、何千人分もの仕事を代替する一方、そのシステムを管理する人間は、数人から数十人で済むかもしれません。
つまり、新しい仕事が生まれることと、失われる仕事と同じ数の雇用が生まれることは、まったく別の話です。
私は、これまで「教育や介護のような、人を相手にする仕事は最後まで残る」と考えていました。
しかし、最近は教育も、今の形のままでは必要性が大きく下がるような気がしています。
現在の学校教育は必要なくなるのか
これまでの教育は、知識を覚え、試験を受け、その成績によって人を評価する仕組みでした。
しかし、知識の量では、すでに人間はAIに勝てません。
分からないことがあれば、AIに聞くことができます。その人の理解度に合わせて、何度でも説明してもらえます。
文章、計算、法律、経営、機械の修理まで、必要になったときに学べる時代になりました。
私自身が、その一つの例かもしれません。
私は特別な専門教育を受けたから、さまざまな事業を行い、海外で法人をつくり、不動産を購入し、ホームページに多くの記事を書けたわけではありません。
必要になったときに自分で調べ、詳しい人に聞き、現実の中で失敗を重ねながら覚えてきました。
今ではAIの力を借りて、自分の経験や考えを文章にし、ホームページをつくり、700を超える記事を整理することまでできるようになりました。
以前は、これから必要なのは語学だと考えていました。
しかし、その語学さえも、AIによる自動翻訳がさらに進めば、今ほど時間をかけて学ぶ必要はなくなるかもしれません。
そう考えると、人間に本当に必要なものは、突き詰めれば一つだけなのではないでしょうか。
最後に人間に残る力
それは、
「自分で考え、現実を見て、実際に行動する力」
です。
学校で何年学んだか。
どれだけ多くの知識を暗記しているか。
どのような資格を持っているか。
これからは、それ以上に、現実に起きている変化を自分の目で見て、AIの答えも疑いながら考え、最後は自分で決断して動くことが大切になると思います。
私自身、人生や仕事で本当に役立ったことの多くは、学校で教えられた知識ではありませんでした。
現実の中で問題に直面し、そのたびに考え、失敗し、修正し、もう一度行動することで身につけてきたものです。
これからは、知識をたくさん持っている人よりも、
AIや知識を使って、現実の中で行動できる人
のほうが必要とされるのではないでしょうか。
問題は、仕事がなくなることだけではない
さらに考えなければならないのは、人間の仕事が減った後の社会です。
ロボットが生産し、AIが判断し、多くの人が働かなくても、必要な物をつくれるようになったとき、その豊かさを誰が受け取るのでしょうか。
ロボット、工場、電力、資源を所有する一部の企業や人だけが利益を得るのか。
それとも、働く場所を失った人も含めて、社会全体で豊かさを分ける仕組みをつくるのか。
ヒュンダイのロボット工場の映像は、単なる技術の進歩を見せているのではありません。
そこに映っているのは、
「人間がほとんど働かなくても、多くの物を生産できる社会」
への入口なのだと思います。
果たして、人間を必要とする仕事は最後まで残るのでしょうか。
そして、考えることまでAIに任せ、行動することまでロボットに任せるようになったとき、人間には一体何が残るのでしょうか。
この問題は、遠い未来の話ではありません。
ヒュンダイの工場を見る限り、すでに私たちの目の前で始まっているのだと思います。





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