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日本の企業税制と中小企業経営の現実2025年2月26日

私は引退前は長年にわたり経営に携わってきましたが、会社の決算書には目を通していたも

のの、税金の仕組みについて深く理解したのは数年前のことでした。きっかけは、経理を任せていた母の高齢化と、画期的な会計ソフトの登場です。それを機に税制を詳しく学ぶ中で、その複雑さに驚かされました。同時に、母が口癖のように言っていた「自分でやってみれば大変さがわかる」「全くお金が残らない」という言葉の意味を、改めて実感しました。

当時の私は、売上・経費・利益の3つしか意識しておらず、決算上の利益はそこそこ出ていたので、「会社にお金が残らないなんて嘘だろう」と思っていました。しかし、税制の仕組みを詳しく理解すると、たとえ利益が出ていても、預金にはほとんど残らないことがわかりました。

日本の企業の税制の仕組みは(例:減価償却制など)巧みに構築されており、会社に資金がなくても支出を強いられる仕組みになっています。また、事業が成長するほど借入も必ず増えていく構造になっていて、経営者は会社を運営している間はやりくりできますが、いざ辞めるときには借入の清算という大きな問題が必ずついて回ります。そのため、「続けるも地獄、辞めるも地獄」という言葉が、まさに中小企業経営の現実を表していると感じます。大企業にとってはこの仕組みが有利に働くこともあるかもしれませんが、中小企業にとっては資産を築くことが極めて困難であり、今の厳しい労務環境を考えると、日本の経営はもはや社会奉仕に近いとさえ思うことがあります。

特に、日本の中小企業は日本特有の競争が激しい環境の中で事業を展開していて、海外と比べても利益率が非常に低いのが現実です。こうした過酷な状況の中で経営を続ける中小企業の経営者は、まさに日本経済を支える存在であり、その努力と忍耐には心から敬意を表したいとまで思ってしまいます。

私が35年以上前の創業した頃は、次々と新しいスタッフが入社し、「一緒に日本一の会社になろう!」と夢を語りながら、全員が一丸となって働いていました。昭和の時代、会社は本当の家族のような存在で、社長は社員のために働く環境を整え、社員は社長が職場環境を提供してくれたことに感謝しながら懸命に働き報酬を得る、そんな関係が当たり前でした。そんな中での私は毎日感謝の気持ちは計り知れないほど大きく、何が起ころうと社員の為に頑張ることが幸せでした。

時代は変わりましたが、この何もかもが厳しい環境の中で会社を支えている経営者の皆様、本当にお疲れ様です。そして、そこで働く従業員の皆様には、ぜひ社長の状況と努力を少しでも理解し、共に会社を成長させていく気持ちを持っていただけたら嬉しく思います。

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