実は今回は、円が買われたというより、ドルが売られただけである。ドル円が158円台になったから円高になったのではない。
更新日:9月5日

ドル円は158円台へ。しかし「円高」になったとは言いにくい
ドル円は一時158円台まで下がり、少し円高方向へ動きました。
しかし、ユーロやポンド、スイスフランなど、ほかの主要通貨に対しては、円はほとんど上昇していません。したがって今回の動きは、円そのものが強くなったというより、米ドルが世界的に下落した結果、ドル円だけが下がったと見るほうが正確です。
米財務省が長期国債の買い戻しを増額すると発表したことで米国の長期金利が低下し、ドルが広く売られました。実際、ドル指数も3カ月ぶりの安値圏まで下落しています。Reuters
私の見方では、今回の158円台は「円高への転換」ではなく、ドル安による一時的な円高に見える現象です。
本当に円が強くなったと判断するには、
ドル円だけでなく、ユーロ円やポンド円も下落する
日本の金利上昇や政策への信頼によって円が買われる
為替介入がなくても円高が継続する
といった動きが必要です。
現時点では、ドルは少し弱くなりましたが、円の弱さそのものは、ほとんど改善していないと考えたほうがよいでしょう。
ドル円が158円台になったから円高になったのではない。今回は、円が買われたというより、ドルが売られただけである。





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