9: DELTA Pro Ultraを1台か、DELTA Pro 3を複数台か――約1年使って感じた家庭用蓄電池の選び方選び方-2026年6月29日記事
更新日:9月2日

今回、修理へ出すために、EcoFlow DELTA Pro 3本体と専用エクストラバッテリーを初めて分離しました。
これまで接続した状態で使用していたため、普段は一つの大きな家庭用蓄電池として見ていました。
しかし、実際に分離して動かしてみると、改めて気づいたことがあります。
これだけの容量がありながら、本体と追加バッテリーを分ければ、今の私でも比較的移動させやすいということです。
そして約1年間使った経験から、EcoFlowのさらに大容量な上位機種「DELTA Pro Ultra」を1台導入する方法と、DELTA Pro 3を複数台に分けて導入する方法では、どちらが自分の使い方に合っているのかを考えるようになりました。
DELTA Pro Ultraは、1台で大容量・高出力
EcoFlow DELTA Pro Ultraは、スタンダード構成で容量約6kWh、出力6,000Wの大容量モデルです。
出力が大きいため、エアコン、IH、電気給湯器など、消費電力の大きな家電をまとめて動かしたい家庭には心強い機種です。
容量も追加バッテリーによって拡張できるため、
家全体を一つのシステムで管理したい
消費電力の大きな機器を同時に使いたい
設置後はあまり移動させない
長時間の停電にも大容量で備えたい
という家庭には、DELTA Pro Ultraが向いていると思います。
一つの大きなシステムとしてまとめられるため、構成や管理が分かりやすいことも利点です。
DELTA Pro 3は、分離すると動かしやすい
一方、DELTA Pro 3は、容量4,096Wh、定格出力3,600Wです。
本体の重量は約51.5kgあるため、決して軽い製品ではありません。
しかし、移動用の車輪と伸縮式ハンドルがあり、追加バッテリーを分離すれば、平らな場所では今の私でも比較的楽に移動できます。
今回初めて分離してみて、
「この容量の電源を、必要に応じて別の場所へ動かせるのは便利だ」
と改めて感じました。
普段は切替分電盤につないで家庭用蓄電池として使い、必要になったときには取り外して移動できます。
作業場で電動工具を使う
屋外で電源を確保する
停電時に必要な場所へ運ぶ
災害時の臨時電源として使う
別の建物へ移動する
車に積んで必要な場所へ運ぶ
といった使い方も考えられます。
ただし、段差を越えたり車へ積み込んだりする場合には重量があるため、無理に一人で持ち上げず、複数人で作業した方が安全です。
大型のUltraを1台か、Pro 3を複数台か
DELTA Pro UltraとDELTA Pro 3の大きな違いは、単純な容量や出力だけではないと思います。
私が考えたのは、
「大容量のUltraに家庭の電源を集中させるか」
それとも、
「DELTA Pro 3を複数台導入し、用途別に分散させるか」
という選び方です。
DELTA Pro Ultraは、1台で6,000Wの高出力を使えることが大きな強みです。
一方、DELTA Pro 3を2台導入しても、2台の出力を単純に合計し、1台の大容量機器へ7,200Wを供給できるという意味ではありません。
それぞれを別の系統として使い、家庭の負荷を分ける方法になります。
DELTA Pro 3を2系統に分ける構想
例えば、DELTA Pro 3を2セット導入し、切替分電盤も2系統に分けます。
1系統目:消費電力の大きな機器
エアコン
IHクッキングヒーター
電気自動車やPHV
その他の大容量機器
2系統目:生活に必要な一般電源
冷蔵庫
照明
テレビ
インターネット機器
通信機器
一般的な100V家電
このように分ければ、家庭の電気を用途別に管理できます。
大容量機器の使用によって一方の蓄電池が減っても、もう一方には冷蔵庫や照明、通信機器のための電力を残せます。
停電時には、家中のすべての電気を普段どおり使うことよりも、
「冷蔵庫、照明、通信など、本当に必要な電源を最後まで残すこと」
の方が大切になる場合があります。
用途別に2系統へ分けることで、重要な電源を守りやすくなると思います。
片方が故障しても、もう片方が残る
複数台に分ける最大の利点は、容量よりも故障時の安心かもしれません。
今回のようにDELTA Pro 3を修理へ出すことになっても、もう1台あれば、家庭の蓄電池機能をすべて失わずに済みます。
一つの大型システムに電源を集中させる方法は、管理が簡単な反面、そのシステムに不具合が起きたときの影響が大きくなります。
DELTA Pro 3を2系統に分ければ、片方に不具合が発生しても、もう片方を使い続けられる可能性があります。
これは会社の設備やコンピューターと同じ「分散」という考え方です。
災害への備えとして考えても、この安心感は大きいと思います。
容量で見ると、2セット構成も大きい
DELTA Pro 3は、1台で容量4,096Whです。
専用エクストラバッテリーを1台追加すると、1セットで合計約8.2kWhになります。
この構成を2セット導入すれば、家庭全体では合計約16.4kWh相当の電力を、2系統に分けて持つことができます。
一方、DELTA Pro Ultraのスタンダード構成は約6kWhですが、追加バッテリーによって、さらに大容量へ拡張できます。
そのため、単純に「どちらの容量が大きいか」だけでは判断できません。
一つの系統で大きな出力を使いたいならUltra
用途別に分け、故障時にも片方を残したいならPro 3を複数台
将来的に非常に大きな容量まで拡張したいならUltra
作業場や屋外へ移動して使いたいならPro 3
という違いになると思います。
価格は構成と購入時期で大きく変わる
DELTA Pro UltraとDELTA Pro 3のどちらを選ぶ場合でも、本体価格だけでは比較できません。
追加バッテリーの数
切替分電盤
設置サービス
配線工事
既存分電盤の改修
200V機器への接続
購入時のキャンペーン
によって総額が変わります。
DELTA Pro 3のシステムを2セット購入した場合も、構成やキャンペーン価格によっては、追加バッテリーを含めて総額200万円前後を一つの目安にできると思います。
ただし、通常価格で本体、追加バッテリー、切替分電盤、設置工事まで2セットそろえると、200万円を超える場合があります。
価格は変動するため、実際にはUltraとPro 3の両方について、必要な工事を含めた総額で見積もりを取る必要があります。
2系統への分割には専門家の確認が必要
DELTA Pro 3を2セット・2系統に分ける方法は、あくまで私が実際に約1年間使って感じた一つの構想です。
どの家庭でも、そのまま導入できるとは限りません。
家庭の契約容量
既存分電盤の構成
100Vと200Vの振り分け
エアコンやIHの最大消費電力
電気自動車の充電方法
太陽光発電との接続
設置スペース
電気工事費
などによって、可能な構成は変わります。
切替分電盤を2系統にする場合には、EcoFlowと電気工事業者へ事前に相談し、安全性と実現可能性を確認する必要があります。
私なら、複数台へ分ける方法も検討する
DELTA Pro Ultraは、大容量・高出力を一つにまとめられる魅力的な製品です。
特に、家庭全体を一つの蓄電システムで管理し、大容量機器をまとめて動かしたい場合には、Ultraの方が合っていると思います。
しかし、約1年間DELTA Pro 3を使い、今回初めて本体と追加バッテリーを分離した私は、
「一つの大型機種へ集中させるより、DELTA Pro 3を複数台に分けた方が、使い方によっては便利で安心ではないか」
と感じました。
容量や出力だけではなく、
必要な場所へ動かせる
本体と追加バッテリーを分離できる
用途別に系統を分けられる
片方が故障しても、もう片方を残せる
必要に応じて少しずつ増設できる
という価値があるからです。
最初からすべてを一つの大容量機種にまとめるのではなく、必要な容量を少しずつ増やし、それぞれに役割を持たせる。
家庭用蓄電池には、そうした選び方もあると思います。
これはカタログの数字を比較しただけではなく、約1年間実際に使用し、今回初めて分離・移動してみたことで気づいた、私なりの結論です。
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