もしかしたら、これが今の日本の最大の問題かもしれない
- 後藤 友亮

- 7月16日
- 読了時間: 4分
更新日:1 日前
これからの時代は、単純に技術力が高い国が強いとは限りません。
本当に強くなるのは、古い仕組みに縛られず、AIやロボットを使って一気に変化できる国だと思います。
日本は、インフラ、医療、治安、教育など、今でも非常に高い水準にあります。技術力も人材もあります。
しかし、その一方で、長い年月の中で、利権、既得権益、制度、許認可、責任、書類、資格、税金などが積み重なり過ぎました。
本来は社会を守るために作られた仕組みが、今では人の自由や行動力を奪い、新しい技術の導入まで遅らせる場面が増えています。
日本の問題は、技術がないことではありません。
新しいものを作る力はあるのに、古いものをやめる力が弱いことです。
何か問題が起きるたびに、新しい制度や規制は追加されます。しかし、役割を終えた制度はなかなか廃止されません。
その結果、社会の仕組みがどんどん複雑になり、一般の人だけでなく、専門家でさえ分かりにくい国になっています。
一方で、発展途中の国には不便さがあります。
しかし、土地が安い、規制が少ない、制度が比較的単純、新しい技術への抵抗が小さいという強みもあります。
そこへAI、ロボット、遠隔医療、リアルタイム翻訳、自動運転、デジタル行政などが入れば、本来なら何十年もかかる発展を、短期間で飛び越えられる可能性があります。
たとえば、医師が少ない国でも、AI診断や遠隔診療、将来の手術ロボットが使えれば、高度な医療を受けやすくなります。
教師が少なくても、AI教育によって世界水準の学習ができます。
言葉の壁も、リアルタイム翻訳によって大きく下がります。
つまりAIは、これまで先進国だけが持っていた、
知識、専門家、高度なサービス
を、安いコストで世界中へ届けられる技術です。
そうなると、先進国の圧倒的な優位性は少しずつ薄れていきます。
その代わりに価値が上がるのは、
自然の豊かさ、広い土地、生活費の安さ、人間関係、自由度、制度の単純さです。
これまで「遅れている」と言われてきた国でも、AIやロボットが不足部分を補えば、広い土地、自然、低い人口密度、単純な社会構造が、むしろ大きな魅力になります。
ただし、どの国でも自動的に住みやすくなるわけではありません。
最低限、治安、政治の安定、電力、通信、法制度は必要です。
それでも、これからの時代は、
完成された国が強いのではなく、余白があり、変化を受け入れられる国が強くなる
のだと思います。
日本はこれまで、失敗しないことを重視してきました。
しかし、AI時代では、小さく試して、失敗から学び、すぐに直す国の方が強くなります。
日本が数年かけて検討し、実証実験をし、関係団体と調整している間に、他国はすでにAIを使い始め、データと経験を積み上げてしまいます。
この差は、単なる数年の遅れではありません。
使えば使うほどAIは賢くなるため、最初の遅れが、その後さらに大きな差になります。
だから今の日本に必要なのは、新しい制度や補助金をさらに増やすことではありません。
本当に必要なのは、
古い制度、不要な許可、重複する手続き、既得権益を減らし、社会に余白を取り戻すことです。
日本の最大の問題は、技術力の低下ではありません。
変わる必要があると分かっていても、古い仕組みを壊せないこと。
これが、今の日本の多くの問題の根っこなのかもしれません。
このまま変化できなければ、日本は、
技術は先進国なのに、生活は不便で窮屈な国
になってしまいます。
反対に、古い仕組みを見直し、AIを素早く受け入れられれば、日本にはまだ十分な技術、人材、インフラがあります。
つまり日本は、力がないのではありません。
持っている力を、古い仕組みが邪魔している。
もしかしたら、それこそが今の日本の最大の問題なのだと思います。





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