モンゴルの肉の価格──日本とはかなり違う「肉の値段の順番」
- 後藤 友亮

- 8月14日
- 読了時間: 3分
更新日:4 日前

モンゴルで生活していて、日本との違いを感じるものの一つが肉の価格です。
私が実際にスーパーなどで見た感覚では、高い順におおよそ、
豚肉 → 牛肉 → 鶏肉 → 馬肉 → 羊肉 → ヤギ肉
という印象でした。
もちろん、部位や店、季節によって価格は変わりますし、特に馬・羊・ヤギあたりは順番が入れ替わることもあります。そのため、これはあくまで私が現地で見たおおよその価格感です。
特に驚いたのが豚肉の高さでした。
私が見た豚肉は、1kgあたり日本円で約1,300~1,500円前後。
日本では豚肉は比較的手頃な肉というイメージがありますが、モンゴルではかなり高い部類に入ると感じました。
理由の一つは、モンゴルが昔から羊、ヤギ、牛、馬を中心とした畜産国であり、豚は主要な家畜ではないことです。
そのため、豚肉は国内生産だけではなく輸入や流通の影響も受けやすく、結果として価格が高くなりやすいのだと思います。
一方、モンゴルでは羊肉やヤギ肉、馬肉は非常に身近な肉です。
日本では羊肉や馬肉というと少し特別な食材という印象がありますが、モンゴルでは日常的に食べられています。
ここだけを見ると、
「モンゴルは家畜が多いから肉は安い」
と思ってしまいます。
しかし、最近はそれほど単純でもないようです。
現地で聞いた話では、近年はモンゴル産の肉が海外へ輸出される際の価格も上がっており、それに伴って国内の肉価格も以前より高騰しているとのことでした。
たとえ国内に家畜がたくさんいても、海外でより高い価格で売れるようになれば、生産者にとっては当然そちらが魅力的になります。
その結果、国内向けの価格も海外市場の影響を受けるようになります。
つまり現在のモンゴルの肉価格は、
「家畜が多いから安い」だけではなく、海外への輸出需要や国際的な価格にも左右されるようになっている
ということです。
それでも、日本人の感覚からすると非常に面白いのは、
日本では比較的安い豚肉がモンゴルでは高く、日本では珍しい羊・ヤギ・馬の肉がモンゴルでは身近
という逆転です。
スーパーの肉売り場を見るだけでも、その国の食文化や産業構造がよく分かります。
モンゴルでは、羊、ヤギ、牛、馬といった遊牧文化を支えてきた家畜が今でも生活に深く根付いています。
ただ、そのモンゴルらしい肉の価格も、今では国内事情だけでは決まらず、海外輸出によって世界の市場価格とつながり始めている。
実際に暮らしてみると、そんな変化も感じることができます。
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