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これから10年で社会はどう変わるのか──AI・ロボット、自動化、住宅、仕事、格差、そして「人の価値」


2027年以降、日本ではAIやロボットによる自動化が一気に進んでいくと考えられます。

最初は、多くの人が、

「人間の仕事をロボットが代わりにする」

というイメージを持つと思います。

しかし、ここまで深く考えていくと、本当の変化はそれだけではないことが見えてきます。

むしろ重要なのは、


人間がやっている仕事を自動化するのではなく、最初から自動化できるように、製品・建物・工場・社会の仕組みそのものを作り直す。

という流れです。


まず最初に起きるのは「仕事がなくなる速度」の問題

これまでの技術革新でも、古い仕事がなくなる一方で、新しい仕事が生まれてきました。

しかしAI時代で心配なのは、

新しい仕事が生まれる速度より、既存の仕事がなくなる速度の方が速くなること

です。

さらに、新しく生まれる企業そのものがAIを使うため、以前ほど多くの人を必要としません。

昔なら100人必要だった会社が、AIを使えば10人、20人で成立する。

つまり、

新しい産業が生まれても、新しい雇用が同じ量だけ生まれるとは限らない。

ここがこれまでの産業革命との大きな違いです。


人手不足も永遠には続かない

今の日本では、多くの業界で人手不足が問題になっています。

そのため、

「人口が減るのだから、これからも人手不足で賃金は上がる」

という考え方があります。

しかし、本当にそうでしょうか。

働く人が20%減ったとしても、AI・ロボット・自動化によって必要な人数が40%減れば、

人手不足は解消するどころか、人余りになります。

すると、

企業が人を取り合う社会

から、

人が仕事を取り合う社会

へ変わります。

そうなれば、賃金が上がり続けるとは考えにくくなります。


建設業も「人手不足だから安全」とは限らない

建設は、人間にしかできない仕事が多いため、比較的最後まで残ると思われがちです。

しかし海外を見ていると、少し違う方向が見えてきます。

例えば足場。

足場職人が足りないから

足場を組むロボットを開発する

とは限りません。

むしろ、

そもそも足場を使わなくても建てられる工法に変える。

こちらの方が合理的です。

大工が不足したから大工ロボットを作るのではなく、

構造、壁、床、設備、浴室、配管、内装などを標準化し、

工場でロボットが作れるようにする。

そして現場では組み立てるだけにする。


つまり、

「今ある仕事を自動化する」のではなく、「その仕事自体を必要なくする」。

これが本当の自動化です。


これからのものづくりは「自動化できるように作る」

ここが、今回の話の中心です。

これまでの製品は、

人間が作り、人間が修理する

ことを前提に設計されていました。

しかしこれからは、

ロボットが作り、ロボットが交換できること

を前提に設計される可能性があります。

例えば住宅なら、

浴室キッチントイレ空調給湯設備外壁窓配管電気設備床壁

などを、最初からユニット化する。

そして故障したら、

修理ではなく交換。

浴室が壊れたら浴室ユニットを交換する。

空調が壊れたら空調ユニットを交換する。

外壁が傷んだら外壁パネルを交換する。

職人が現場で何日もかけて直すのではなく、

古い部品を外して、新しい部品を付ける。

住宅は、だんだん「巨大な家電」に近づいていくかもしれません。


中国製格安ユニットハウスは、その未来の入口かもしれない

その点では、中国の動きが非常に参考になります。

今の中国製ユニットハウスやモジュール住宅を見ると、

住宅を現場で建てるものではなく、工場で作る製品として考える

という発想がすでに見えます。

工場でほぼ完成させ、

工場で生産→ 現地へ輸送→ 基礎へ設置→ 電気・水道・通信を接続→ 完成

という形です。

今は簡易住宅のイメージが強いですが、本質はそこではありません。

重要なのは、

住宅を「建築物」から「工業製品」へ変えている流れこと

です。

中国は、

標準化↓大量生産↓自動化↓価格低下

という流れを作ることが非常に得意です。

EV、電池、太陽光、ドローンなどで起きたことが、住宅でも起きる可能性があります。


住宅は二極化していくかもしれない

将来の住宅は、大きく二つに分かれていく可能性があります。

富裕層向けは、

大型・自由設計・高級素材

を維持する。

ただし内部は、

構造、壁、浴室、配管、空調などを標準化し、工場でロボット生産する。

つまり、

見た目は注文住宅、中身は工業製品。

一方、一般家庭向けは、

40㎡60㎡80㎡

など数種類の完成ユニットを大量生産する。

内装も数種類。

キッチンも数種類。

浴室も数種類。

選択肢を減らすことで価格を大きく下げる。

ここで重要なのは、

安い住宅=粗悪な住宅

とは限らないことです。

むしろ工場で大量生産すれば、品質は安定しやすくなります。

将来の安い住宅とは、

質が悪い住宅ではなく、選択肢が少ない住宅

になる可能性があります。


細かなリフォームは減っていく

この世界になると、現在のリフォーム業も大きく変わります。

今は、

塗装クロスコーキング設備修理部分補修配管修理

など、細かな仕事が大量にあります。

しかし最初から交換しやすい住宅になれば、

直すより交換した方が安い

という時代になります。

すると、細かな修理技術の市場そのものが小さくなります。

今まで100万円かけて直していたものが、工場製ユニットなら30万円で丸ごと交換できる。

そうなれば、多くの人は交換を選ぶでしょう。


中小企業も大きく変わる

この流れが進むと、普通の中小企業もかなり厳しくなります。

大企業は、

AIロボット工場物流データ大量生産

を組み合わせることができます。

すると、

普通の物を普通に作る中小企業

は価格競争で勝てなくなります。

残りやすいのは、

大企業が大量生産できない特殊なものを作る会社

です。

特殊加工少量生産完全オーダー高級品地域独自の商品独自技術ブランド品

などです。

そしてもう一つ残るのが、

極端に少人数でAIを使い倒す会社

です。

昔なら50人必要だった会社を、

社長+数人+AI+ロボット

で運営する。


つまり将来は、

人を増やす会社より、特殊性を増やす会社が強くなる。

そして「物」は安くなる可能性が高い

ここまで自動化が進むと、物理的な商品はかなり安くなる可能性があります。

住宅車家電衣類家具日用品

などです。

大量生産できるものは、

AIロボット自動物流

によって、人件費が極端に小さくなります。

すると商品の価格は下げやすくなります。

食べ物も同じ方向へ進む

食料も基本的には同じです。

農業も、

自動運転農機ドローン自動収穫AI選別無人搬送

へ進んでいきます。

さらに重要なのは、

ロボットが農業しやすいように、畑や作物そのものを変える

ことです。

これも住宅と同じです。

普通の米、小麦、野菜などは、大規模農場で大量生産され、価格が下がる可能性があります。

ただし食品は、天候、水、土地、病害などに左右されるため、工業製品ほど単純ではありません。

それでも、

一般食品は安く、希少食品は高くなる

という二極化は起きやすいと思います。

普通の食品は自動化。

一方、

天然物ブランド牛希少魚特定産地手作り食品

などは高級品になっていく。


すると超格差社会でも「最低限の生活」は安くなる可能性がある

ここが非常に重要です。

AIやロボットによって仕事が減れば、所得格差は拡大する可能性があります。

しかし同時に、

住宅食料車衣類情報サービス

などが安くなれば、

最低限生きるために必要なお金そのものも下がる

可能性があります。

つまり超格差社会だからといって、必ずしも全員が食べるだけで精一杯になるとは限りません。

むしろ、

普通の生活は非常に安い。しかし贅沢は非常に高い。

という社会になる可能性があります。

最後まで高く残るものは何か

そこで見えてくるのが、

大量生産できないもの

です。

土地立地景色希少資源ブランド人間の時間信用体験

などです。

東京や世界の一等地はロボットでも増やせません。

海が見える土地も増やせません。

だから建物が安くなればなるほど、

土地・立地の価値が相対的に高くなる

可能性があります。


そして「人が動くこと」が贅沢になる

ここまで考えると、将来もっとも高くなるものの一つが、

人間の時間

かもしれません。

物はロボットが作れる。

情報はAIが作れる。

配送も自動化できる。

しかし、

人があなたのために現地へ行く。

人があなたのためだけに料理する。

人があなたのためだけに家具を作る。

人があなたのために運転する。

人があなたのために相談に乗る。

こうしたサービスには、

人間の時間

が必要です。

つまり将来は、

物は安くなり、人が動くほど高くなる。

という社会になる可能性があります。

そして富裕層にとっては、

「人間がわざわざ自分のために何かをしてくれる」ことそのものが贅沢品

になるかもしれません。


では、これから何を持つべきなのか

ここまでの話をつなげると、将来強いのは、

労働そのものを売る人

だけではありません。

土地資産事業ブランド顧客特殊技術知的財産工場物流AIを使った仕組み

などを持つ人です。

特に、

AIを使えない富裕層の代わりにAIを使う

という仕事も面白いと思います。

富裕層はAIの使い方を勉強したいのではありません。

欲しいのは、

結果です。

調査してほしい。

比較してほしい。

判断材料を作ってほしい。

予約してほしい。

管理してほしい。

そうした、

AI+人間の判断

を提供する仕事には、まだ大きな価値が残る可能性があります。


10年以内に起きるのは「ロボット化」ではなく「社会の再設計」

ここまで考えると、AI・ロボット革命の本当の姿は、

人間をロボットに置き換えること

だけではありません。

もっと大きな変化です。


人間が働かなくても成立するように、製品・住宅・工場・物流・サービスそのものを作り直していく。

これが本質だと思います。

住宅は巨大な家電へ。

修理は交換へ。

建設業は製造業へ。

中小企業は特殊化へ。

大量生産品は安くなり、

希少な土地や希少品は高くなる。

そして人間の時間そのものが高級品になっていく。

おそらく、こうした変化のかなりの部分は、遠い未来ではなく、

これから10年以内に始まる変化

だと思います。

これからのものづくりは、


「自動化する」のではなく、「自動化できるように作る」。

そして、その先にある社会では、

「何を作れるか」以上に、「何を持っているか」「何を自動化できるか」「何を人間にしかできない価値として残せるか」

が重要になっていくのではないでしょうか。


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