⑤AI時代、仕事はこう変わる──2027〜2031年、雇用・賃金・「人間に残る仕事」を考える
- 後藤 友亮

- 7 日前
- 読了時間: 4分

5年後に本当に強い人
私は、2031年に本当に強い人は、単に「AIを使える人」ではないと考えています。
AIを使うこと自体は、5年後には特別な能力ではなく、今のスマートフォンやパソコンのように「使えて当たり前」になっている可能性が高いからです。
そのうえで、5年後に価値が高くなる人をランキングにすると、次のようになると考えています。
1位 自分で考えられる人
AIの答えをそのまま受け入れるのではなく、何が問題なのか、何を聞くべきなのか、どこが間違っているのかを自分で考えられる人。
2位 自分で判断できる人
AIから複数の選択肢が出ても、最終的にどれを選ぶのかを自分で決められる人。
3位 最後まで実行できる人
アイデアや知識だけで終わらず、実際に動き、問題を解決し、最後まで形にできる人。
4位 AIを使いこなせる人
AIに仕事を任せるだけではなく、自分の能力を何倍にも広げる道具として使える人。
5位 専門知識や実際の現場経験がある人
AIが答えを出しても、それが現実に使えるのかを判断するには、本物の経験や専門性が必要です。
6位 複数の分野をつなげられる人
一つの専門だけではなく、異なる知識や経験を組み合わせて、新しい価値を作れる人。
7位 人と交渉できる人
AIが進化しても、人を納得させる、信頼関係を作る、利害を調整するといった仕事は残ります。
8位 責任を取れる人
最後に「この判断でいく」と決め、その結果を引き受けられる人は、これからますます重要になります。
残る仕事ほど、仕事は複雑になる
私は、AI時代の大きな特徴の一つは、人間に残る仕事ほど複雑になっていくことだと考えています。
理由は、AIによって一つ一つの作業にかかる時間が大幅に短くなるからです。
これまでは、資料を作る、調べる、計算する、文章を書く、予定を組むといった作業だけで多くの時間が必要でした。
しかしAIがそれらを短時間で処理するようになると、人間は一つの作業だけを担当するのではなく、もっと広い範囲を一人で担当するようになります。
例えば、これまでなら
「調べる人」「資料を作る人」「分析する人」「説明する人」「判断する人」
と分かれていた仕事を、一人+AIで行うようになるかもしれません。
つまり、AIによって仕事が楽になる部分は確かにあります。
しかし同時に、
一人が考えなければならない範囲、判断しなければならない範囲、責任を持つ範囲はむしろ広がっていく。
私はここが非常に重要だと思います。
AIによって仕事の「量」が減っても、人間に残る仕事の「難易度」は上がる可能性があります。
これはホワイトカラーだけではありません。
身体を使う仕事でも、単純な計測、記録、診断、運搬、操作などがAIやロボットに置き換われば、人間には異常時の対応、複数の機械の管理、安全判断、顧客対応、故障対応など、より難しい部分が残ります。
つまり、
AIは仕事を簡単にする一方で、人間の仕事をより複雑にする。
という少し逆説的なことが起きるのではないでしょうか。
そして私は、これが5年後の働き方を考えるうえで、とても重要なポイントだと思います。
5年後に求められる力
つまり、5年後に求められるのは、
AI+思考力+判断力+実行力+専門性
です。
これからは「知識をたくさん持っている人」よりも、
AIを使いながら自分で考え、自分で判断し、最後まで結果を出せる人
の価値が高くなっていくと思います。
AIによって簡単な仕事が減るほど、人間に残る仕事は難しくなります。
さらに、一つ一つの作業に時間がかからなくなるほど、一人が担当する仕事の範囲は広がっていきます。
だからこそ5年後に本当に強いのは、AIに使われる人ではなく、
AIを使いながら、自分の頭で考え、複数の仕事をつなぎ、判断し、最後まで形にできる人
だと思います。
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