「事業を引退して気づいた、借金が奪っていたものと、60歳を前にして分かった、「本当の富」」2025年12月26日
- 後藤 友亮

- 7月19日
- 読了時間: 3分
更新日:7月27日
投資を始めたばかりの頃、何度も耳にした話があります。
それは「世界の大富豪たちの生い立ち」と、彼らに実際に訪れた結末についてでした。
数多くの事例を振り返ると、最後まで莫大な富を守り切った大富豪たちには、ある共通点があります。
それは50歳までに、すべての借金を必ず清算していたという点です。50歳を超えたらレバレッジも、使わないと言われています。
大富豪であっても、私たち一般の人間であっても、ここにある理屈は同じです。
理由は50代に入ると、体力は確実に落ち、回復にも時間がかかるようになります。
病気、介護、家庭の事情、仕事環境の変化が、同時に重なり始める年代です。
そのタイミングで借金を抱えていると、人生の選択肢はあらゆる面で一気に狭まります。
働いている人であれば、嫌な仕事でも辞められない。
経営者であっても同じです。
本当は休みたくても無理をする。
将来への不安が、常に頭から離れなくなります。
私自身、事業を引退してはっきり分かったことがあります。
50代で借金を抱えている人は、たとえ事業者であっても決して自由ではないという現実です。
借金は、目に見えない形で人生の本当の自由を奪い、本当の選択肢を減らしていきます。
気づかないうちに尊厳を削り、人生を縛る「鎖」になっていくのです。
しかし、借金がなくなった瞬間、世界の見え方はまったく変わります。
本当の生き方を選べるようになる。
「辞める」という選択肢が、手元に戻ってくるからです。
景気が悪くなっても、必要以上に慌てずに済む。
だから私は思いました。
50歳を過ぎたら、プラスマイナスゼロであっても、借金はすべて返したほうがいいと。
もし家や車が借金の上に成り立っているなら、手放すことは「負け」ではありません。
それは、生き残るための合理的な判断です。
家は古くてもいい。
車も新しくなくていい。
借金がなければ、それで十分なのです。
そうすれば、
あとは、その状況にあわせて出費を調整するだけです。
夜は不安なく眠れるし、
朝から恐怖に襲われることもなくなる。
私はこれこそが「本当の富」だと思いました。
そして60歳を目前にして、その思いは確信へと変わりました。
特に日本では、何もないところから会社を立ち上げたオーナー社長は、終わりの見えない設備投資のために、次々と借金を重ねざるを得ない、日本特有の利益率の低さに加えて、税制度構造の罠の中に落ち入ります。
その結果、しらないうちに借金が資産を上回ってしまうケースも少なくありません。
それは、会社を運営している間はある程度の利益を出していればよいですが、問題なのはは精算したい時です。
ただし、親から受け継いだ借金のない資産がある場合は、話は別です。
この構造によって、多くの経営者が「辞めたくても辞められない」状態に陥っているのだと思います。
これは個人の問題というより、日本特有の税制度や慣習が生み出している側面が大きいと感じています。
だからこそ、
50歳までに借金のない状態をつくることこそが、最大のリスク管理であり、最大の自由なのだと、私は実感しています。





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