今の日本が抱える、世界でもかなり重い複合リスクまとめ2026年4月24日
- 後藤 友亮

- 7月20日
- 読了時間: 5分
更新日:7月26日
日本は、表面的には治安が良く、インフラも整い、暮らしやすい国に見えます。
しかし、よく見ていくと、世界でもかなり重い複合リスクを同時に抱えている国でもあります。
まず大きいのは、税金と社会保険料の重さです。
所得税、住民税、消費税、固定資産税、自動車税、相続税、法人税、そして社会保険料。
名前は違っても、実質的に国民や企業が負担している金額は非常に大きく、働いても手元に残りにくい構造になっています。
さらに問題なのは、税金の仕組みがあまりにも複雑なことです。
制度が複雑すぎるため、普通に商売をするだけでも専門家の力が必要になり、経営者や個人事業主にとっては大きな負担になります。
稼ぐ力だけでなく、制度に対応する力まで求められてしまうのが、日本の現実です。
次に、労務リスクの高さがあります。
日本は労働者保護が強く、もちろんそれ自体は必要な面もあります。
しかし一方で、企業側から見ると、雇用、解雇、残業管理、ハラスメント対応、社会保険、労災など、管理しなければならないことが非常に多いのも現実です。
特に中小企業にとっては、事業そのものよりも、労務管理や制度対応に神経を使わなければならない場面が増えています。
そしてこれは、企業側だけの問題ではありません。
労働者にとっては守られている分、安心して働ける面があります。
しかしその一方で、企業の負担が増えすぎれば、売上を伸ばす余力や、賃金を上げる力も弱くなっていきます。
本来、働く側もお金を受け取る以上、会社にとって価値のある存在、言い方を変えれば「良い商品」になっていく意識が必要です。
守られるだけではなく、自分の力で価値を生み出す。
そういう意識がなければ、企業も働く人も、どちらも豊かになりにくい時代になっているのだと思います。
また、近年特に無視できないのが、地政学リスクです。
台湾有事、朝鮮半島情勢、中国・ロシアとの関係、そしてアメリカとの同盟関係。
日本は自ら望まなくても、戦争や軍事的緊張に巻き込まれる可能性がある位置にあります。
島国でありながら、安全保障上かなり危うい場所にある国とも言えます。
そして、自然災害リスクも世界的に見て非常に高い。
地震、津波、台風、豪雨、土砂災害、火山噴火。
これほど多くの災害リスクを同時に抱える先進国は、決して多くありません。
どれだけ備えても、国土そのものが災害と隣り合わせです。
さらに深刻なのが、円安とインフレのリスクです。
本来なら通貨防衛のために金利を上げるべき場面でも、日本は国債残高や景気への影響が大きすぎて、簡単には政策金利を上げにくい状況にあります。
その結果、円安が進みやすくなり、輸入品価格の上昇を通じて、食料品、燃料、資材、電気代などがじわじわ上がっていきます。
これは国民の生活を静かに削っていく、見えにくいリスクです。
日本はさらに、食料自給率の低さという弱点も抱えています。
米はある程度守られていますが、小麦、大豆、飼料、肥料、燃料などは海外依存が大きい。
つまり、食料そのものだけでなく、食料を作るための材料まで海外に頼っている部分が多いのです。
世界情勢が悪化すれば、食料価格の上昇や供給不安に直結します。
加えて、資源の少なさも大きな問題です。
石油、天然ガス、鉄鉱石、レアメタル、肥料原料など、日本の産業と生活を支える重要資源の多くは海外依存です。
円安になれば輸入コストは上がり、海外で争奪戦が起きれば、日本は高い金額を払って買うしかありません。
その他にも、見逃せないリスクがあります。
人口減少と少子高齢化リスクです。
働く人は減り、高齢者は増える。
税金や社会保険料を支える人が減る一方で、医療、介護、年金の負担は増えていく。
これは日本全体の体力をじわじわ落としていく、長期的で深刻なリスクです。
インフラ老朽化リスクもあります。
道路、橋、水道、下水道、公共施設など、昭和から平成にかけて整備されたインフラが一斉に老朽化しています。
本来であれば、老朽化を見据えた十分な更新費用の確保が必要ですが、現実には後回しになっている部分も多い。
人口が減る中で、これらを維持する費用はますます重くなっていきます。
地方不動産の価値下落リスクも無視できません。
人口が減る地域では、家や土地を持っていることが資産ではなく、負担になる可能性があります。
固定資産税、解体費、管理責任だけが残り、売りたくても売れない不動産が増えていくかもしれません。
行政手続きや制度の複雑化リスクもあります。
補助金、助成金、許認可、税務、労務、建築、不動産、相続。
制度が複雑になりすぎて、普通の人が普通に生きるだけでも、かなりの知識と手間が必要になっています。
まとめると、日本のリスクは一つ一つが危険というより、
税金、社会保険、労務、円安、災害、食料、資源、人口減少、地政学リスクが同時に重なっていることに本当の怖さがあります。
便利で安全に見える日本ですが、その裏側では、いつの間にか非常に重たい構造的リスクを抱えた国になってしまったように感じます。
これからの時代は、ただ一生懸命に働くだけでは、自分や家族の暮らしを守りきれないかもしれません。
税金、社会保険、労務、円安、物価高、災害、食料、エネルギー。
こうした国の仕組みやリスクをきちんと理解したうえで、日本という国でどう上手に暮らしていくのかを、真剣に考える時期に来ているのだと思います





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