伝えたいのに、うまく表現できない――AIアバターが世界に届ける「埋もれた知恵」
更新日:22 時間前

仮想世界に入り、アバターとして活動する。Second Lifeの魅力は、家やお店をつくり、自分の居場所を持てることでした。
けれど、私がSecond Lifeに入って最初に思い浮かんだのは、家や建物ではなく、仮想オフィスの可能性でした。
すでに、自分の知識をもとに活動するAIスタッフも配置しています。
今はまだ実験と準備の段階ですが、これから何ができるのかを試しています。
仮想世界が、LINEやWeChatのように人々の日常に広がっていけば、交流だけでなく、営業や案内、仕事の相談などにも使われるようになるかもしれません。
特に面白いと感じるのは、自分の知識や考えを持ったAIアバターが、24時間活動し、訪れた人と会話できることです。
多言語で応対できれば、国や言葉の壁を越えて人とつながる可能性もあります。
これまでは、頭の中にどれほど良い考えや知恵があっても、それを人に伝えるには、記憶力や話す力、文章を書く力、表現力、人脈、資金、時間などが必要でした。伝えるのが苦手だったり、人前で話すのに自信がなかったりするために、自分の力を十分に発揮できない人もいます。
しかし、世界には、伝える手段がなかっただけで、すばらしい知恵や経験を持つ人がたくさんいます。
これまでは、チャットに書かれた考えや経験を、AIが文章にまとめ、分かりやすく伝えることが中心でした。
次は、アバターが会話を通じて、その人の考えや知恵を、より自然に表現する時代が来るのではないでしょうか。
AIは、言葉を整理し、相手に伝わる形にすることが得意です。
頭では分かっていてもうまく説明できなかったことも、文章や音声、アバターを通じて伝えられるようになる。
さらに多言語で会話できれば、これまで出会うことのなかった人たちにも、その知恵が届くかもしれません。
そうなれば、埋もれていた知恵を持つ人たちが、会社経営や政治などの場に参加し、自分の考えを伝えられる可能性もあります。
これまで発信力や表現力を持つ人が優位だった場面でも、AIの助けによって、知恵や経験そのものが見てもらえるようになるかもしれません。
それは、参加する人だけでなく、経営側にとっても新しい可能性を生みます。
AIアバターとの対話を通じて、話し方や経歴だけでは分かりにくかった、その人の知識や経験、考え方、課題への向き合い方を知る手がかりが得られるかもしれません。
AIが人の本質を決めつけるのではなく、これまで見過ごされていた力に気づくきっかけになるのです。
AIアバターは、その人の知恵や魅力を伝える助けになります。
一方で、AIが人の本質を確実に見抜くわけではありませんが、発言や行動の記録から、矛盾や繰り返される傾向が見えやすくなることは考えられます。
良さも、課題も、その人の言葉や行動を通して表に出てくる。
そんな時代になるのかもしれません。
今はまだ、AIアバターや仮想オフィスが広く実用化されているとは言えません。
それでも、進化を続けるAIを見ていると、こうしたものが世間で当たり前に使われる日は、そう遠くないように感じています。
私がSecond Lifeに感じているのは、仮想の家やお店をつくることだけではありません。
これまで伝えられなかった知恵や経験が、AIアバターと多言語の力を借りて、世界に届くようになること。
そこに、仮想世界の大きな可能性があると思っています。

協同組合かけはし/KAKEHASHI HUMAN MONGOL LLC 後藤友亮/GOTO YUSUKE
静岡県浜松市/モンゴル・ウランバートル 公式サイト:https://www.kakehasi.biz/





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