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断食を何度も経験して分かったこと――空腹・体重・睡眠、そして私の身体の変化

5 時間前
読了時間: 9分
断食で感じた体の変化として空腹・体重・睡眠・太陽・肌・腰痛を表したイラスト

前回の記事では、私が一日一食に近い生活をするようになった経緯と、狭心症と診断されたことをきっかけに経験した約20日間の断食について書きました。


それからは私は、何度か断食を経験するようになりました。


最初の20日間は自分でもかなり大胆なことをしたと思います。


しかし何度か経験するうちに、単に「食べない」ということだけではなく、食べない時に自分の身体がどう変化するのかを意識して観察するようになりました。


今回は、その中で私自身が感じてきたことを書いてみたいと思います。


最初に明確にしておきますが、これは断食を勧める記事ではありません。


あくまで、私自身の身体で経験したことの記録です。


身体には、自分を守ろうとする反応があるのではないか

人間の身体を考えてみると、不思議な仕組みがたくさんあります。


目にほこりが入れば涙が出る。

暑ければ汗が出る。

身体に合わないものを食べれば、下痢や嘔吐が起きることもあります。

感染症などでは発熱することもあります。


こうした反応を見ていると、身体には外からの変化に対応し、一定の状態を保とうとする仕組みが備わっていることが分かります。


そこで私は、ある疑問を持つようになりました。


「体調が悪い時に食欲がなくなることにも、何か意味があるのではないか?」

ということです。


私自身、体調が悪い時には食べ物を欲しくなくなるだけでなく、普段吸っていたタバコまでおいしく感じなくなった経験があります。


その時には、

「今の身体は、食べ物や煙を欲しがっていないのではないか」

と感じました。


もちろん、これは「病気になったら食べない方がいい」という意味ではありません。


病気による食欲低下にはさまざまな原因があります。


ただ私は、身体に起きる変化を以前より注意して見るようになりました。


人間も、もともとは自然の中で生きていた

もう一つ考えるようになったのが、人間の長い歴史です。


今の私たちは、

朝になれば朝食、昼になれば昼食、夜になれば夕食。


スーパーやコンビニへ行けば、24時間近く食べ物を手に入れることができます。


しかし、人類の歴史をずっと昔までさかのぼれば、そんな生活の方がむしろ新しいはずです。


狩猟や採集をして暮らしていた時代なら、十分な食べ物が手に入る日もあれば、思うように手に入らない日もあったでしょう。


野生動物も同じです。


毎日決まった時間に、決まった量の食事が出てくるわけではありません。


そう考えると、

「食べない時間があること自体は、人間にとってそれほど不自然なことではないのではないか」

と思うようになりました。


ただし、昔の人間や野生動物が食料不足を経験していたことと、現代人が意図的に長期間断食することは同じではありません。


ここから先は、あくまで私自身がそう考えるようになった、という話です。


最初の数日間は、やはり空腹が少し苦痛だった

断食というと、

「お腹が空いて大変ではないのか?」

と思う人が多いと思います。


私の場合も、始めた直後は少し苦痛です。


食べたいという感覚がありますし、最初から平気だったわけではありません。


ところが、ある程度日数が経つと、私の場合は空腹に対する感覚が変わってきました。


空腹をほとんど苦痛に感じなくなったのです。

それどころか、

「お腹が空いている状態が気持ちいい」

と感じることさえあります。


これは、実際に何度か経験して特に面白いと感じた変化の一つです。


私が何度も経験する中で感じた「断食 体の変化」について、今回はできるだけそのまま記録してみたいと思います。


断食で感じた体の変化――空腹・体重・睡眠

夜もすごく気持ちよく眠れる


もう一つ私が感じるのが、睡眠です。


食べない期間がある程度続くと、私の場合は夜に凄くよく眠れるように感じます。

普通なら、

「お腹が空いて眠れないのでは?」

と思うところですが、私の場合は全くの逆でした。


そして20日近くになる頃には、

「このまま続けてもいいのではないか」

と思うほど、食べない状態そのものに慣れてしまったこともあります。


ただし、ここには注意が必要だと思っています。


「空腹を感じない」「気分がいい」「よく眠れる」ということと、身体に問題が起きていないことは同じではありません。

自覚症状だけで身体の安全性を判断することはできません。


体重は最初に減り、その後は変化が緩やかになった

体重の変化も興味深いものでした。


私の場合、食べなければ毎日同じように体重が減り続けるわけではありませんでした。

最初の3~5日ほどは比較的一気に大きく減ります。


体重が止まったところが「自分本来の体重」なのではないか

断食を何度か経験する中で、もう一つ私が考えるようになったことがあります。


私の場合、断食を始めると最初の数日で体重が比較的大きく減ります。


ところが、あるところまで来ると、それまでのようには減らなくなります。


私の場合は、58kg前後になると体重の変化がかなり小さくなりました。


そこで私は、

「もしかすると、このあたりが今の自分の身体にとって自然な体重なのではないか」

と考えるようになりました。


さらに、断食が終わって食事を戻した後についても、

「この体重から大きく増えない程度の食事量が、自分にとって適正な食事量なのではないか」

と思うようになりました。


つまり、一般的に「一日何kcal必要」「一日三食」と決めるだけではなく、自分の体重が長期的にどう動くかを見ながら、自分に必要な食事量を考えるという発想です。


もちろん、これは私自身の経験から考えるようになった一つの仮説です。


断食の最初に体重が大きく減る理由には、体脂肪だけでなく、水分、グリコーゲン、消化管の内容物などの変化もあります。


ですから、

「断食して体重が止まったところ=その人の医学的な適正体重」

と断定することはできません。


それでも私自身については、体重計の数字を毎日見ながら、

「自分の身体がどのあたりの体重で安定しようとするのか」

を観察することが、食べる量を考える一つの目安になっています。



なぜか太陽の光を浴びたくなる

そして、もう一つ不思議な感覚があります。


断食を始めてしばらくすると、私はなぜか太陽の光を浴びたくなります。


外へ出て、日の光に当たることがとても気持ちよく感じるのです。


これが断食による身体の変化なのか、生活リズム、睡眠、気分など別の理由なのかは分かりません。


医学的な根拠を持って説明できることでもありません。


ただ、私自身には何度か同じ感覚がありました。


だからこれも、

「断食をすると太陽が必要になる」

と結論づけるのではなく、私自身が断食中に感じる変化の一つとして記録しておきたいと思います。


今の私は、完全な絶食にはしていない

最初に経験した約20日間の断食では、ほぼ水分だけで過ごしました。


しかし、その後何度か経験する中で、現在の私は必ずしも完全な絶食にはしていません。


その考え方にも、野生動物の生活が影響しています。


野生動物も、食べ物が十分に手に入らない日はあるでしょう。


しかし長期間、本当に何一つ口にできない状態ばかりとも限りません。


植物や木の実などの少量の食べ物にありつけることもあるはずです。


そう考えるうちに、

「食べるか、完全に何も食べないか」

という二択ではなく、


「ほとんど食べないけれど、ごく少量だけ食べる」

という方法も自分には合っているのではないかと思うようになりました。


1日あたりリンゴ1個、バナナ1本、ヨーグルト250g程度

現在、私が長く食べない期間をつくる時には、例えば、

リンゴを1個

バナナを1本

ヨーグルトを250g程度

といった、ごく少量だけ口にします。


私自身について言えば、この程度の食事量でも普通に日常生活を送れます。


ただし、これは非常に大切なので明確にしておきます。

「人間はリンゴ1個だけで生活できる」

と言っているわけではありません。


必要なエネルギーやタンパク質、ビタミン、ミネラルなどは、年齢、体格、活動量、健康状態などによって違います。


私にできたことが、他の人にも安全にできるという意味ではありません。


あくまで、私自身にはこういう経験があるということです。


肌は良くなると感じる。でも腰痛は変わらなかった

断食を何度か経験していると、良いと感じる変化だけではありません。


私の場合、断食をしている時には、肌や皮膚の状態が良くなるように感じることがあります。

しかし、これも私自身の感覚です。


断食に皮膚を改善する効果がある、と医学的に断定するものではありません。


一方で、はっきり変化を感じなかったものもあります。


例えば腰の痛みです。


食べない期間をつくっても、私の場合は腰の痛みが良くなったとは感じませんでした。


これは私にとって重要なことでした。


変化を感じるものもあれば、何も変わらないものもある。


だから私は、断食を「何にでも効く万能な健康法」だとは考えていません。


私が面白いと思うのは、自分の身体を観察すること

何度か断食を経験して、一番面白いと感じるようになったのは、


「食べないこと」そのものではありません。


食べる量を大きく変えた時、

空腹感はどうなるのか。

体重はどう変わるのか。

睡眠はどうなるのか。

気分はどう変わるのか。

身体のどこに変化を感じ、どこには何も起きないのか。


そうした自分の身体の反応を観察することです。


以前の私は、

「時間になったから食べる」

ということについて深く考えたこともありませんでした。


今は、

「本当に今、自分の身体は食べ物を欲しがっているのだろうか」

と考えることがあります。


断食を万能だとは考えていない

最後に、前回の記事と同じことをもう一度書いておきます。


この記事は、

「断食をした方がいい」

と勧めるために書いたものではありません。


長期間、極端に食事量を減らすことには、栄養不足、電解質異常、低血糖などの危険があります。また、長期間食べなかった後に食事を再開する際にも注意が必要です。

特に持病がある人や薬を服用している人が、私の経験をそのまま真似することは勧められません。


私は医師でも栄養学の専門家でもありません。


だからこそ、この記事では医学的な効果を断定するのではなく、

「私は実際にこう感じた」

ということだけを書くようにしました。


変化したものもある。


変化しなかったものもある。


分からないこともたくさんある。


それでも、何度か断食を経験したことで、


「人間にとって食べることとは何なのか。そして食べない時間とは何なのか」

以前よりずっと考えるようになりました。


それが今のところ、私が断食を経験して得た一番大きなものなのかもしれません。


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