専門家でも迷う日本の制度、一般の人に理解しろという日本
更新日:9月23日

専門家でも迷う日本の制度――なぜここまで複雑になったのか
ここ5年ほど、さまざまな手続きをする中で、「以前よりずいぶん複雑になったな」と感じることが増えました。
役所の手続き、銀行、会社関係、不動産、車やバイクの名義変更、海外送金など。
もちろん、私自身の年齢や、扱う手続きの種類が増えたこともあると思います。
それでも、以前なら比較的簡単に済んでいたことに、多くの書類や確認が必要になったと感じる場面があります。
特に困るのは、分からないから専門家に聞いても、その場ですぐ答えが出ないことがあることです。
行政書士、司法書士、税理士、銀行など、それぞれの専門分野の方に確認しても、制度が複雑だったり個別事情が絡んだりして、一度では結論が出ないことがあります。
役所へ問い合わせても、別の部署へ確認することになる場合があります。
専門家でも確認が必要な制度を、一般の人が最初からすべて理解して正しく手続きするのは、なかなか難しいことだと思います。
デジタル化したのに、なぜ手間は減らないのか
本来、デジタル化には、人の手間を減らすという大きな利点があるはずです。
ところが実際に手続きをしていると、
紙に書いていた内容を画面に入力するようになっただけで、必要な情報そのものはあまり減っていない――そんな場面にも出会います。
さらに、暗証番号、本人確認、認証コード、専用アプリなど、新しく必要になったものもあります。
もちろん、これらには理由があります。
不正利用の防止、個人情報の保護、マネーロンダリング対策など、以前より厳格な確認が必要になった分野もあります。
私自身、海外送金などを経験しているので、確認をなくせばいいとは思っていません。
ただ、安全性を高めながら、利用する側の手間をもっと減らすことはできないのだろうかとは感じます。
一度伝えた情報を、なぜ何度も書くのだろう
特に不思議に感じるのが、すでに登録されている情報を、別の手続きでもう一度入力したり、証明書を取得して提出したりする場面です。
法人番号や住所など、すでに公的に登録されている情報もあります。
もちろん、行政機関の情報共有には個人情報保護や法律上の制約があるでしょう。
それでも、本人の同意を前提として、
一度登録した情報を必要な手続きに利用する。住所などを変更したら、関連する手続きにも反映する。必要な書類を、その人の状況に応じてAIが案内する。
そんな仕組みがもっと広がれば、かなり楽になると思います。
AI時代だからこそ「制度そのもの」を分かりやすく
これからAIがさらに進化すれば、複雑な制度を説明すること自体は、以前より簡単になるでしょう。
しかし、制度そのものが複雑なままなら、AIに説明してもらわなければ普通の人には分からない社会になってしまいます。
それでは少し本末転倒な気もします。
新しいシステムを追加するだけではなく、古くなった手続きや重複している確認を整理する。
そして、初めて手続きする人でも迷いにくい仕組みにする。
こちらもデジタル化と同じくらい重要ではないでしょうか。
デジタル化とは、手続きを画面に移すことだけではない
私はデジタル化そのものには賛成です。
便利になったこともたくさんあります。
だからこそ、次の段階では、
「紙をデジタルに置き換える」から、「そもそも必要のない手続きを減らす」へ
進んでほしいと思います。
専門家でも確認に時間がかかる制度なら、一般の人が迷うのは当然です。
不正を防ぎ、安全性を守ること。
そして、普通に生活している人が迷わず手続きできること。
この二つを両立させることが、本当の意味で便利なデジタル化なのではないか。
さまざまな手続きを実際に経験する中で、最近そんなことを感じています。
この形なら、元の主張はほぼ変えていません。ただ、「責任逃れ」「現実ではないでしょうか」など相手を責めて見える部分を減らし、自分の経験→疑問→改善案の順にしました。
タイトルも今の「専門家でも分からない制度を、一般の人に理解しろという日本」より、好感度を優先するなら、
「専門家でも迷う日本の制度――デジタル化しても、なぜ手続きは簡単にならないのか」
くらいがちょうどいいと思います。
協同組合かけはし/KAKEHASHI HUMAN MONGOL LLC 後藤友亮/GOTO YUSUKE
静岡県浜松市/モンゴル・ウランバートル 公式サイト:https://www.kakehasi.biz/





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