モンゴルのスーパーで驚いたこと――肉は豊富なのに魚売り場が見当たらない
更新日:4 日前



モンゴルのスーパーで実際に驚いたこと
モンゴルで生活していると、日本のスーパーとの違いに驚くことがあります。
そのなかでも、特に大きな違いを感じたのが、肉・魚・野菜の売り場です。
肉の種類と売り場はとても充実している
モンゴルのスーパーでは、肉売り場が非常に充実しています。
豚肉、牛肉、鶏肉、羊肉、馬肉、ヤギ肉、など、さまざまな種類の肉が並び、部位の種類も豊富です。

モンゴルでは昔から肉が食生活の中心にあるため、日本のスーパーよりも肉の存在感がかなり大きく感じられます。
日本では魚売り場と肉売り場が同じくらいの広さで設けられているスーパーも珍しくありませんが、モンゴルではまったく様子が違います。
肉は多いのに、魚コーナーが見当たらない
私がスーパーを見て回って驚いたのは、これだけ肉の種類が多いのに、日本で一般的に見かけるような鮮魚コーナーが見当たらないことです。
もちろん、すべてのスーパーに魚がないという意味ではありません。
冷凍魚や加工品を扱っている店もありますが、日本のスーパーのように、刺身、切り身、干物、丸ごとの鮮魚などが売り場に並んでいる光景は、ほとんど見かけません。
モンゴルは海のない内陸国です。
魚を安定して運ぶためには、国外から長い距離を輸送し、冷凍や冷蔵の状態を保たなければなりません。そのため、肉に比べると流通量が少なく、価格も高くなりやすいのだと思います。
レストランには魚料理があるが、値段は高い
ウランバートルのレストランへ行くと、魚料理を食べることはできます。
しかし、肉料理と比較すると、魚料理はかなり高い印象があります。
日本では魚は身近な食材ですが、モンゴルでは輸入品に近い感覚なのかもしれません。
日本人がモンゴルで長期間生活する場合、肉料理には困らなくても、普段から魚をよく食べる人は、食生活の違いを強く感じると思います。
野菜や果物も、日本人の感覚では高く感じる
もう一つ気になったのが、野菜や果物の価格です。
今回、スーパーで実際に確認した価格には、次のようなものがありました。


※日本円は、1トゥグルグ=約0.04円で概算しています。
写真のきゅうり1本:2,832₮(約113円)
バナナ:8,200₮(約328円)
マンゴー:1kg 15,900₮(約636円)
輸入りんご:1kg 15,900₮(約636円)
赤玉ねぎ:1kg 2,500₮(約100円)
すべての野菜が一律に高いわけではありません。
玉ねぎのように比較的安いものもありますが、きゅうりや輸入果物などは、日本と比べても安いとは感じませんでした。
特に、モンゴルの一般的な所得水準を考えると、輸入された野菜や果物は、現地の人にとって決して安い食品ではないと思います。
寒い気候と輸送コストが価格に影響している
モンゴルでは冬が長く、気温も非常に低くなります。
そのため、一年を通して国内だけで多くの種類の野菜や果物を安定して生産することは簡単ではありません。
中国など海外から輸入される商品も多く、輸送費、保管費、為替、季節などの影響を受けやすいと考えられます。
実際、スーパーには商品が豊富に並んでいますが、「たくさん並んでいるから安い」とは限りません。
日本のスーパーでは当たり前のように安く買える野菜や果物が、モンゴルでは意外に高いことがあります。
日本とは「安い食品の順番」が違う
モンゴルのスーパーを見ていると、単純に「モンゴルは物価が安い」とは言えないことがよく分かります。
肉は種類が豊富で、比較的身近な食品です。
一方で、魚は手に入りにくく、レストランで食べると高額です。野菜や果物も、種類や季節、輸入状況によっては日本より高く感じます。
つまり、日本とモンゴルでは、安く手に入る食品の順番そのものが違うのです。
日本で安い食品が、モンゴルでも安いとは限りません。モンゴルでは肉の種類が豊富で、日常的によく食べられていますが、価格自体は日本と同じくらいです。
一方、魚は手に入りにくく、野菜や果物も商品によっては日本より高く感じます。
スーパーを歩くだけでも、その国の気候、地理、産業、食文化がよく見えてきます。
モンゴルで生活する場合は、家賃や光熱費だけでなく、普段何を食べるかによっても生活費が大きく変わると思います。
スーパーの価格からも、為替の重要性を感じる
モンゴルのスーパーで価格を見ていると、為替が生活に与える影響の大きさを実感します。
肉の価格は日本と同じくらいで、野菜や果物のなかには日本より高く感じるものもあります。以前であれば「モンゴルは日本より物価が安い」という印象が強かったかもしれませんが、円安が進んだ現在は、必ずしもそうとは言えません。
現地の商品価格が変わらなくても、円の価値が下がれば、日本円に換算した価格は高くなります。反対に、現地の所得や通貨の価値が上がれば、日本人の購買力は相対的に低下します。
為替は、投資や海外送金だけの問題ではありません。スーパーで買う肉や野菜、レストランで食べる魚料理など、海外での毎日の生活に直接影響します。
スーパーの商品価格を見ただけでも、円の価値と為替が本当に重要であることを感じました。
海外で生活してみると、為替は投資や海外送金だけの問題ではなく、毎日の食費や暮らしに直接影響するものだと実感します。
円安によって、日本人にとって海外は以前より高い場所になりました。その一方で、ドルやユーロなど強い通貨を持って日本を訪れる外国人にとって、現在の日本は、食事も買い物もサービスも安く楽しめる、まるで「天国」のような国に見えているのかもしれません。
同じ商品やサービスでも、どの通貨を持っているかによって、安くも高くもなります。
モンゴルのスーパーを見ながら、為替の重要性と、今の日本円の立場を改めて考えさせられました。
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協同組合かけはし/KAKEHASHI HUMAN MONGOL LLC 後藤友亮/GOTO YUSUKE
静岡県浜松市/モンゴル・ウランバートル 公式サイト:https://www.kakehasi.biz/




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