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第1話|19歳で経営者になった――下積みがなかったからこそ、何でもできた

10 時間前
読了時間: 6分
19歳で経営者になった若者と冷凍車、W140を描いた経営者人生全5話・第1話のイラスト

19歳から始まった経営者人生――全5話・第1話


19歳で経営者になり、仕事、成功、挫折、うつ病、再出発、そして引退まで。


57歳になった今、振り返って初めて分かったことがあります。


この全5話では、私自身の経営者人生を時系列で振り返ります。


私は19歳で経営者になったことで、それまでとはまったく違う人生を歩き始めました。


自分の事業を始めたのは19歳の時です。。


今振り返ると、かなり早かったと思います。


19歳で経営者になった私に下積みはなかった


一般的には、会社に入り、何年か経験を積み、仕事を覚え、人脈をつくり、それから独立する。

おそらく、それが普通なのでしょう。


しかし私は、ほとんど下積みらしい下積みをしないまま、経営する側に回りました。


そして今になって思うのは、

その「下積みがなかったこと」こそ、私にとっては良かったのではないか

ということです。


学歴も経験もなかったから、仕事を選ぶ必要がなかった

私は高い学歴があったわけでもありません。


一つの仕事を何年も経験し、その道の専門家になってから独立したわけでもありません。


普通なら、それは弱点に見えるかもしれません。


ところが私の場合は逆でした。


仕事に対して、邪魔をするプライドがなかったのです。


「こんな仕事は自分のする仕事ではない」


「こんな汚い仕事は嫌だ」


「こんな仕事をしたら格好悪い」


そんなことを考えた記憶が、ほとんどありません。


仕事があればやる。


汚い仕事でもやる。


人が嫌がる仕事でもやる。


必要とされるなら、とにかくやってみる。


好きな仕事を選ばなかったというより、

そもそも仕事を選ぶ必要がなかったのです。


私にとって大切だったのは、何の仕事をするかではなく、その仕事によって自分の夢に近づけるかどうかでした。


子供のころから、夢だけははっきりしていた

私には子供のころから、欲しいものがはっきりしていました。


スーパーカー。大型クルーザー。自分の家。


当時の私にとっては、まるでハリウッド映画の中の世界でした。


今考えれば、ずいぶん単純な夢です(笑)。


しかし当時は、それがすべてでした。


その夢を実現するためなら、どんな仕事でも面白かった。


仕事そのものが目的ではなく、夢に近づくための手段だったのです。


学歴も経験もなかったから、仕事を選ぶ必要がなかった

独立のきっかけは18歳のころにありました。


車の免許を取ったことをきっかけに、ある会社で得意先を回る仕事をしていました。


そこで、もともと一番弱かったメーカーの売り上げを短期間で大きく伸ばすことができました。

すると、それまで一番だった競争会社が危機感を持ったようです。


ある日、その会社から、


「うちに来てくれないか」


と声をかけられました。


いわゆるスカウトです。


普通なら転職の話だったのでしょう。


しかし私は、

「自分で事業を始めたい。社員としてではなく、請負ならあなたの会社の商品を売ってもいい」

と提案しました。


今考えると、18歳でよくそんなことを言ったものだと思います。


当時勤めていた会社にも、本当の退職理由を話しました。

すると、

「請負でやるなら、せめて20歳まで待ってほしい」

と言われました。


しかし私には、20歳まで待つという選択肢がありませんでした。


一日でも早く、人に使われる立場から離れたかった。


そこで競争会社からの誘いをチャンスだと思い、そちらへ移りました。


それが、19歳から始まる私の事業人生の出発点になりました。


人から教わることが苦手だった――高校も4校中退した

今振り返ると、私が19歳という若さで経営者になった背景には、もう一つ大きな理由があったと思います。


私は昔から、人から教えてもらって、その通りに覚えていくことが苦手な性格でした。


それは学校生活にも表れていたと思います。


実は私は、高校を4校中退しています。


今考えても、なかなかの回数です(笑)。


学校そのものが嫌いだったというより、決められた時間に、決められた場所で、みんなと同じ方法で教わるという仕組みに、どうしても自分を合わせることができませんでした。


だからといって、学ぶこと自体が嫌いだったわけではありません。


むしろ社会に出てからは、分からないことがあれば自分で調べ、実際にやってみることを繰り返してきました。


人から教わるのは苦手なのに、自分で必要だと思ったことなら、いくらでも調べられる。

今になって考えると、私はそういうタイプだったのだと思います。


「教わる」より「やって覚える」


仕事でも同じでした。


誰かの下について、

「まずこれを覚えなさい」「次はこれをやりなさい」

と言われるより、


とりあえず自分でやってみる。分からなければ調べる。失敗したら直す。できなければ、できる人を探す。


この方が圧倒的に自分には合っていました。


だから私にとって経営者という立場は、意外なくらい自然だったのかもしれません。


誰かが正解を教えてくれるわけではない。


自分で考え、自分で決め、結果も自分で受ける。


学校という環境にはなかなか馴染めなかった私が、社会に出て自分で事業を始めると、逆に動きやすくなった。


これは今振り返ってみると、とても面白いところです。


そして、下積みがなかったからこそ、

「この業界ではこうするものだ」

という固定観念もありませんでした。


知らないなら調べればいい。


やったことがないなら、やってみればいい。


その考え方が、その後さまざまな仕事に挑戦する土台になったのだと思います。


一番苦労したのは、若すぎたこと

若くして経営者になって一番大変だったのは、資金でも仕事でもありませんでした。


年齢が若すぎたことです。


しかも私は童顔でした(笑)。


19歳、20歳そこそこの人間が仕事の話をしている。


相手からすれば、


「こんな子供みたいな人に任せて大丈夫なのか」


と思うのも無理はありません。


仕入れ、道具、事務所。


さまざまな場面で信用が足りず、先払いを求められることもありました。


会社がある程度大きくなる27歳くらいまでは、この苦労が続いたと思います。


そのため私は、できるだけ表舞台に立つことを避けるようにもなりました。


自分を売り込むより、


仕事の結果を見てもらう方が楽だったのです。


次回:25歳ごろから仕事の作り方が変わっていった


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