長く日本を支えてきた外国人たちが、帰国を考える今、私が思うこと

私はこれまで、日本が好きで来日し、長年まじめに事業を続けてきた外国人の方々に、本当に助けられてきました。
特に車の修理では、日本のほかのお店で直せないと言われたものを直してもらったこともあります。私の経験では、修理代がほかのお店の半額以下だったこともよくあり、その技術と仕事に何度も救われています。
ところが今、そうした方々から「この条件では日本にいられない。
家族と母国に帰ることを考えている」と聞くようになりました。
私の周りでは、「経営・管理」の資本金要件の引き上げに困っている外国人の事業者の方々がいます。
長年の仕事の実態や実績よりも、増資できるかどうかで日本での暮らしを左右されるように感じる、と話しています。
「こうなると分かっていたら、もっと早く永住申請の方を考えたのに」という声も聞きました。みんな想定外の法改正だったようです。
そんな中、ある外国人の事業者の方から、持ち家や工場を整理したいので、誰か紹介してもらえないかと相談されました。
その方には日本人の奥さんがいます。
ご本人が資本金要件の引き上げに困っているという話ではありません。
それでも、日本で暮らし続けることに不安を感じ、家や工場の整理を考えているとのことでした。
私は、そのお手伝いをするだけでよいのだろうかと、複雑な気持ちになりました。
そして、まじめに暮らし、事業を続けてきた方々だからこそ、こうした発想になるのかもしれないとも思いました。
先行きが見えない中で、ご家族の生活や仕事の責任を考え、早めに整理しようとする。
私には、その判断が、これまで誠実に生きてきた姿勢とつながっているように感じられました。
一方、私が仕事を通じて見ている範囲では、特定技能などの労働者としての受け入れは、厳しくなるよりも緩和されているように感じます。
過去に犯罪歴があり、以前なら入国が難しかったと思われる方が、入国を認められる事例も見ています。
制度全体について一概には言えませんが、現場にいる私には、受け入れの方向に差があるように映ります。
もう一つ、私自身が関わった中で、驚いたことがあります。特定技能の方の失業給付についてです。
その方は、受給手続きの前から次の仕事が決まっていました。
社会保険労務士に確認すると「その場合は支給されないはずだ」という説明でした。
ところが、浜松市に確認した際には「特定技能の方は支給できる」という回答を受け、実際に次の職場で働き始める直前まで受給していました。
これは、私たちが実際に目の当たりにし、疑問を持った出来事です。
どのような根拠でその扱いになったのか、専門家の説明と窓口の回答がなぜ異なったのか、納得できる説明がほしいと感じました。
こうした経験もあり、私には、特定技能などの方への対応と、長年日本で事業を営んできた方々への対応に差があるように感じられます。同じような条件の日本人にも同じ扱いがされるのか。その点も含めて、制度や運用を分かりやすく説明してほしいと思っています。
だからこそ、長年日本で暮らし、地域を支えてきた方々が、事業を畳んで帰国を考えたり、将来への不安から家や工場を手放そうとしたりしていることに、割り切れない思いがあります。
その方々が去ることで、私のように、その技術や仕事に助けられてきた人たちも困るのではないでしょうか。
これは、私自身の経験と、身近な方々の声から感じていることです。
資本金の額だけでは見えない、積み重ねてきた仕事や技術、地域とのつながりも、もっと大切にしてほしい。
お世話になった方から資産整理の相談を受けて、私は「本当にこれでよいのだろうか」と感じています。
協同組合かけはし/KAKEHASHI HUMAN MONGOL LLC 後藤友亮/GOTO YUSUKE
静岡県浜松市/モンゴル・ウランバートル 公式サイト:https://www.kakehasi.biz/





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