代金を全額払ってから名義変更──モンゴル不動産売買で最も驚いた日本との違い
更新日:9月14日

代金を全額払ってから名義変更――モンゴル不動産売買で最も驚いた日本との違い
モンゴル 不動産売買で驚いた名義変更の流れ
モンゴルで実際に不動産を購入して、日本との大きな違いを感じました。
日本の不動産売買では、多くの場合、不動産会社が深く関わります。
物件の紹介だけでなく、契約内容の説明、売買契約、代金の支払い、物件の引き渡し、名義変更まで、不動産会社が間に入って進めてくれます。
しかし、私がモンゴルで経験した不動産売買は、まったく違いました。
モンゴルの不動産業者は、基本的に「紹介まで」
私が経験したモンゴルの不動産業者は、基本的に物件と買い主を結びつける「紹介者」という立場でした。
紹介した買い主が購入を決めれば、売り主から紹介料を受け取ります。
驚いたのは、不動産業者の仕事が、ほぼそこで終わってしまうことです。
日本の感覚で、その後の支払い条件や契約、名義変更などについても手伝ってもらおうとすると、怒っているような反応をされることもありました。
おそらくモンゴルでは、不動産業者の役割はあくまで「物件を紹介し、買い主と売り主をつなぐところまで」という認識が強く、日本の不動産会社のように、その後の取引全体までサポートするという感覚ではないのだと思います。
もちろん、すべての不動産業者が同じとは限りません。あくまで私自身が購入した際の実体験です。
最も驚いたのは「先に全額を支払う」こと
私が最も驚いたのは、代金の支払い方法です。
私が購入したときは、先に売買代金を全額支払いました。
売り主が入金を確認した後、あらためて日程を決めて、名義変更の手続きを行うという流れでした。
「お金を全額支払ってから名義を変える」
日本人の感覚では、かなり不安を感じると思います。
特に海外で大きな買い物をした経験が少ない人にとっては、相当な緊張があるはずです。
実際に、代金を支払ったにもかかわらず、名義変更ができなかった事例もあると聞きました。
発生する確率は高くないのかもしれませんが、万一の場合の損失が非常に大きいため、モンゴル不動産を購入するうえで特に注意すべき部分だと感じました。
自分に有利な念書は、公証役場で受け付けてもらえなかった
私は念のため、名義変更ができなかった場合に備えて、一般的な契約書とは別に、こちらを保護するための念書のような書類を作りました。
そして、その書類をモンゴルの公証役場へ持ち込みをおねがいしましたが、受け付けてもらえませんでした。
買い主が希望する条件を自由に追加して、公証してもらえるとは限らないようです。
この経験から、自分で考えた書類を用意するだけでは十分ではなく、現地の制度に詳しい弁護士や、必要に応じて国家資格を持つ通訳者などに、支払い前の段階から確認してもらうことが重要だと感じました。
壊れている設備があっても、日本と同じ保証は期待しにくい
購入後に設備の故障や不具合が見つかった場合も注意が必要です。
日本では契約内容や状況によって、売り主などに修理や説明を求められる場合があります。
しかしモンゴルでは、日本と同じ感覚で保証や修理を期待するのは難しいと感じました。
そのため、購入前に自分自身で物件や設備の状態を細かく確認することが重要です。
水道、暖房、電気、窓、扉、キッチン、浴室、排水などは、できる限り実際に動かして確認したほうがよいと思います。
共用部分についても、エレベーター、廊下、駐車場など、自分の目で確認しておくことが大切です。
モンゴルでは「購入者自身が確認する」という意識が必要
日本では、不動産会社が売買全体に深く関わり、買い主をある程度サポートしてくれます。
一方、私が経験したモンゴルの不動産売買では、不動産業者は紹介が中心で、その後の支払い、契約、名義変更、物件の状態確認などは、買い主自身が動かなければならない部分が多くありました。
私は、ここが日本とモンゴルの大きな違いだと思います。
モンゴル不動産には、経済成長や不動産価格の上昇への期待があります。
しかし、値上がりの可能性だけを見るのではなく、日本とは異なる取引方法とリスクを理解したうえで購入する必要があります。
特に私が重要だと感じたのは、次の点です。
支払い前に、登記名義と売り主本人を確認する
抵当権や差し押さえなどがないか確認する
本当に名義変更が可能な物件なのか確認する
契約書の内容を十分に理解する
必要に応じて国家資格通訳者などを通して確認する
送金先の名義と売り主との関係を確認する
支払いから名義変更までの期間を、できるだけ短くする
室内設備や共用部分を購入前に自分で確認する
不明な点があれば、支払い前に現地の弁護士などの専門家へ相談する
モンゴルの不動産購入は、日本のように「不動産会社に任せておけば大丈夫」という感覚では進められないと、実際に購入して強く感じました。
「誰かが確認してくれているだろう」と考えず、自分自身で一つずつ確認する。
これが、モンゴルで不動産を購入する際に最も大切なことだと思います。
※この記事は、私自身がモンゴルで不動産を購入した際の経験をもとに書いたものです。不動産会社、物件、売り主、契約方法などによって手続きは異なります。実際に購入する場合は、支払い前に現地の弁護士、公証機関、登記機関などへ確認することをおすすめします。
※この記事の内容は、2026年8月28日現在の情報と筆者の実体験に基づいています。制度、為替レート、手数料、送金条件などは変更される可能性があります。
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