故障続きのブルーテックキャンター|「日本車・低走行なら安心」とは限らなかった
更新日:9月20日

ブルーテックキャンター 故障続きで分かった「低走行」の落とし穴
インド人の知人も私と同じように、ハイエースやトラックを購入する際、排ガス規制前の低走行中古車に強くこだわっています。
私もその考えには共感していました。
しかし車載車については、「走行距離が10万キロ程度なら、使用頻度も少なく、まだ安心して乗れるだろう」と考え、ブルーテックキャンターを購入しました。
ところが、実際に所有してみると故障が続き、結果として車選びは失敗だったと感じています。
低走行なら大丈夫だと思っていた
購入時に重視したのは、走行距離の少なさでした。
トラックとしては10万キロ程度なら、まだ十分に使えると考えていたからです。
しかし今回の経験から、走行距離が少ないことと、故障が少ないことは必ずしも同じではないと分かりました。
特に最近のディーゼル車は、エンジン本体だけでなく、排ガスを浄化するための装置や各種センサーが数多く使われています。
自分で直したから数万円で済んだ
幸い、私は不具合の原因を自分で調べ、できる修理は自分で行ってきました。
そのため、これまでに実際に支払った修理費は数万円程度で済んでいます。
しかし、同じ作業をすべてメーカーや専門業者へ依頼していたら、私の感覚では、数年間で50万円以上かかっていても不思議ではありません。
故障が一つ直ったと思ったら、また別の警告灯が点灯する。ブルーテックキャンターでは、その繰り返しを何度も経験しました。
インド人の知人から聞いた「外国人の評価」
その後、インド人の知人から次のように言われました。
「このキャンターはフィアット系のエンジンだから、私の周囲の外国人業者は買いたがらない」
私はこの話を聞くまで、エンジンの成り立ちや海外業者の評価をほとんど意識していなかったため、正直驚きました。
知人によると、海外向けの中古車を扱う一部の外国人業者は、修理のしやすさや部品の入手性、現地で長期間使えるかどうかまで考えて車を選ぶそうです。
ただし、これはあくまでも知人と、その周辺で中古車を扱う人たちの評価です。「外国人は全員買わない」「海外では日本製トラックの評価が低い」とまで一般化できる話ではありません。
それでも、日本国内の知名度や走行距離だけでなく、実際に中古車を海外で扱う人たちの評価にも耳を傾ける必要があると感じました。
排ガス規制後の車は構造が複雑
現在のキャンターには、エンジンだけでなく、再生制御式DPFと、AdBlueを使用するBlueTec排気後処理装置が組み合わされています。三菱ふそうも、4P10+エンジン、DPF、BlueTec排気後処理装置の3つを組み合わせた構造を説明しています。三菱ふそう・キャンターの特徴
これらは排出ガス中のPMやNOxを減らすために必要な技術です。
一方で、装置やセンサーが増えれば、不具合が起きたときに確認しなければならない箇所も増えます。
私の車両でも、DPFやAdBlue関連装置、各種センサーなど、エンジン本体以外の部分で不具合が続きました。
環境性能が向上した一方で、所有者にとっては故障原因を見つけにくく、修理費も高額になりやすい構造になったと感じます。
「日本車神話」と「低走行」だけでは選べない
私はこれまで、「日本車だから安心」「低走行だから状態も良い」という感覚を持っていました。
しかし、今回の故障続きの経験によって、その日本車神話だけで中古車を選ぶのは危険だと感じるようになりました。
もちろん、ブルーテックキャンターのすべてが故障しやすいという意味ではありません。今回の記事は、私が所有する一台で実際に経験した内容です。
それでも、これから中古トラックを購入するのであれば、次の点まで確認した方がよいと思います。
年式と走行距離
エンジンの型式と成り立ち
DPFや尿素SCRなどの排ガス処理方式
センサーや関連部品の価格
中古部品の入手性
修理できる工場の有無
国内外の整備士や中古車業者の評価
低走行という数字だけでは、その車の本当の維持しやすさまでは分かりません。
今回のブルーテックキャンターで痛感したのは、車を選ぶときには「日本車神話」「低走行」「外国人の評価」「故障した場合の修理費」を総合的に考える必要があるということです。
高い授業料になりかけましたが、自分で修理したことで費用を抑えられたことだけは幸いでした。
2026年6月18日現在
協同組合かけはし/KAKEHASHI HUMAN MONGOL LLC 後藤友亮/GOTO YUSUKE
静岡県浜松市/モンゴル・ウランバートル 公式サイト:https://www.kakehasi.biz/




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