頭が回らない日は、頭の中の席が埋まっているだけ。
- chise73
- 8月13日
- 読了時間: 3分

さっき自分がどこに鍵を置いたか、思い出せない。
簡単な計算を、間違える。
ポカミスをしてしまう。
そういう日、ありませんか。
わたしはあります。
しかもだいたい、
「他に気になっていることが山ほどある日」に限って起こります。
ちょっと有名な研究の話
2013年に、科学誌『Science』にこんな研究が載りました。
研究チームは、ショッピングモールで買い物客に声をかけて、「車が故障して修理代がかかる」という場面を想像してもらいました。
そのうえで、頭の回転を測るテストを受けてもらいます。
修理代が安い設定のときは、みんな普通にできました。でも、修理代が高い設定になったとたん、
経済的に余裕のない人たちのグループだけ、成績が下がったそうです。
もうひとつ、インドの農家の方たちを追った調査もありました。
同じ人が、収穫前(お金がない時期)と収穫後(お金が入った時期)で同じテストを受けると、収穫前のほうが成績が落ちていた、という結果でした。
論文では、この下がりかたを
「IQに換算するとおよそ13ポイントぶんに相当する」と表現しています。
※出典:Mani, A., Mullainathan, S., Shafir, E., & Zhao, J. (2013). Poverty Impedes Cognitive Function. Science, 341(6149), 976–980.
ここが大事なところ
この話、「ストレスで頭が悪くなる」と紹介されがちなのですが、論文をちゃんと読むと、そう単純ではありません。
まず、これはそのときのテストの成績が下がったという話であって、その人の頭そのものが悪くなったわけではありません。
そして何より大事なのが、インドの農家の方たちの結果です。
収穫が終わってお金の心配が減ったら、成績は戻っていたのです。
(なお、この研究には統計の手法をめぐる批判論文も出ていて、著者たちがそれに反論する、というやりとりも残っています。
「完全に決着のついた話」ではない、というのは正直に書いておきますね。)
頭の中のタブ
わたしはこれを、パソコンのタブみたいなものだと思っています。心配ごとがあると、頭の中でタブが開きっぱなしになります。
明日の予定。返せていない連絡。言われた一言。
まだ終わっていない用事。
一つひとつは小さいのに、開いたままだと、確実に動きが重くなる。そして本人は、「今日はなんだかダメだな」と自分を責めたりする。
でも、ダメなんじゃないんです。
席が全部、埋まっているだけ。
Neila でしていること
だから、わたしがサロンでしているのは、施術を通して、その開きっぱなしのタブを、一枚ずつ閉じていく時間をつくることです。
頭が良くなる時間ではありません。
そんなことは起きません。
もともと持っていたぶんに、戻る時間です。
何も決めなくていいし、何も思い出さなくていい。
考えごとをしていることに気づいたら、そのまま置いていってください。
帰るときに持って帰らなくても、たぶん困りません。
(感じ方には個人差があります。眠ってしまう方もいれば、ずっとおしゃべりして帰る方もいて、それもぜんぶ正解です)
今日のひと呼吸
もし今、頭のタブがいっぱいだなと思ったら。
今日はゆっくり湯船に浸かって、深呼吸。
「寝る前のストレッチ」とYouTubeで検索して、一つだけ、やってみてください。
夜空を見て深呼吸もおすすめです。
閉じられるタブが、一枚くらいは見つかるかもしれません。
阿多古整 Neila 千




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