AIと議論しながら考えた、人手不足・ロボット化・これからの社会

AIと議論しながら考えた、人手不足・ロボット化・これからの社会
最近、AIや人型ロボットの進化を見ていると、世の中は想像以上の速さで変化していると感じます。
現在、日本では人手不足が深刻化し、外国人労働者の受け入れ拡大や高齢者の就労促進が進められています。
しかし、その一方で、AIや人型ロボットも急速に進化しています。事務作業や営業、管理業務だけでなく、工場や物流、建設現場などでも、ロボットが担える仕事は広がっていく可能性があります。
もちろん、あと5年で世の中の仕事の99%が完全に置き換わるとは思っていません。それでも、この1年の進化を見ると、従来の常識だけで将来を考えるのは危ういのではないかと感じます。
私は経営者として35年以上仕事をしてきました。だからこそ、今のAIやロボットの進化速度を、これまでの延長線上だけで考えない方がよいと思っています。
外国人労働者の受け入れ拡大に、私は反対です
私は、外国人労働者の受け入れを拡大する政策に反対です。
人手不足への対応として、外国人労働者を受け入れるという考え方は理解できます。
しかし、AIやロボットによって必要な人員が変わる可能性があるのに、人手不足を理由に受け入れを拡大し続けることには疑問があります。
もし国や企業が、AIとロボットが急速に普及する未来を想定しているのなら、今後の雇用や社会の変化を見据えたうえで、受け入れの規模や方針を考えるべきです。
現在の不足だけを見て受け入れを進めれば、技術が普及した後に、働く人の仕事や生活をどう守るのかという問題が残ります。
人手不足への対応は必要です。しかし、その解決策として外国人労働者の受け入れを拡大し続けることが、本当に将来まで見通した判断なのか。私はそう考え、受け入れ拡大に反対しています。
ロボットを誰が持つのか
私が気になっているのは、「ロボットが仕事をする」ということだけではありません。
それ以上に気になるのは、「誰がロボットを持つのか」ということです。
かつては土地を持つ人が強い時代がありました。その後、工場を持つ人が力を持ち、さらに情報やプラットフォームを持つ企業が大きな影響力を持つようになりました。
これからは、AI、ロボット、電力、データを持つ企業が、さらに有利になる可能性があります。
大企業は、導入当初の採算が合わなくても、ロボットを動かす経験やデータを蓄積するために投資するかもしれません。その経験やデータが次の利益につながれば、資本力のある企業に、さらに力が集中していくことも考えられます。
現場の経験とAI
一方で、現場の経験を持つ人間の価値は、しばらく残ると思っています。
先日、設置から25年が経過した太陽光発電システムのパワーコンディショナーが故障しました。私はAIと相談しながら、症状を伝え、写真を見せ、測定結果を共有して原因を追いかけました。
そのとき改めて感じたのは、AIは非常に優秀でも、「なんかおかしい」という現場の違和感や、経験から来る判断には、まだ人間の強みがあるということです。
ただ、それも永遠ではないでしょう。将来は、AIが診断し、人間が最終判断をする形が当たり前になるかもしれません。
そう考えると、価値を持つのは知識そのものだけではなく、AIを使いながら現実の現場で判断できる力なのだと思います。
大きな変化の時代に、身軽でいる
私は昨年、35年以上続けてきた経営者を引退しました。今振り返ると、良いタイミングだったと思っています。
変化が怖いからではありません。むしろ、変化が大きすぎて、企業として大きな投資判断をすることが難しい時代だと感じるからです。
AIはどこまで進化するのか。人型ロボットはどこまで普及するのか。金利やエネルギー価格はどうなるのか。数年後の前提条件そのものが動いています。
だから今は、借金を増やさず、固定費を抑え、身軽でいる。そして、小さな実験を繰り返す。そんな生き方を選んでいます。
AIグラスを試し、音声クローンを試し、古民家を直し、林業を学び、太陽光設備を修理する。大きな勝負をするのではなく、小さく試しながら、時代の流れを観察しています。それが今の私には合っているように思います。
「人手不足」の先にある社会
私は、今の人手不足がこの先も同じ形で続くとは限らないと考えています。
すべての仕事がなくなるわけではありませんが、多くの分野で必要な人員が減る可能性はあります。
これからの社会は、「人が足りない」という問題から、「人間は何をするべきなのか」を考える時代へ変わっていくのかもしれません。
だから今の私は、無理に答えを出そうとは思いません。
答えを集める人生から、流れを読む人生へ。
時代がどこへ向かうのかを、一歩引いて見ていく。そんな気持ちで、この大きな変化の時代を見つめています。
協同組合かけはし/KAKEHASHI HUMAN MONGOL LLC 後藤友亮/GOTO YUSUKE
静岡県浜松市/モンゴル・ウランバートル 公式サイト:https://www.kakehasi.biz/





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