top of page

スバルWRX STIは世界でなぜ人気なのか――日本人が知らない4ドア・スーパーカーの実力

9月23日
読了時間: 7分

更新日:9月24日

山岳のワインディングロードを走る青いスバル車。ヘッドライト点灯、霧の谷と湖を背景に、上部に日本語見出し文字がある。

スバルWRX STIは、雪道や悪路、マン島TTの公道コースで実力を証明してきました。


スバルは、日本の自動車メーカーです。


日本でのスバルのイメージは、「アイサイトなどの安全装置が優れた車」というものです。それは確かにスバルの大きな強みです。


しかし海外の映像を見ると、スバルが評価されている理由は、それだけではないことが分かります。

スバルは、安全装置が優れた車というだけではなく、普通の道路や雪道、荒れた山道を、本当に速く、安定して走れる車なのです。


しかし、その実力を最も高く評価しているのは、日本人よりもアメリカやヨーロッパの人たちかもしれません。


日本人の多くは、スバルを普通の国産車だと思っています。


けれど実際には、雪道や荒れた道路を走り、マン島TTの公道記録まで持つ、世界でも珍しいメーカーです。


私自身、スバルを購入する機会があり、あらためてその実力と海外での人気を知って驚きました。


普通の道路をサーキットのように走れる車

スバルの本当の強さは、サーキット専用車のような速さだけではありません。


マン島TTのコースは、一般的なサーキットではありません。普段は住民が使う公道です。


路面の凹凸、ジャンプ、急カーブ、狭い道、民家、石垣、電柱、ガードレールなど、普通の道路にあるものがすべて存在します。


そこでWRX STIは、4ドアセダンの姿を保ちながら、スーパーカーやレーシングカーのような速度で走りました。


つまりスバルは、

サーキットで速い車ではなく、普通の道路をサーキットのように走れる車

なのです。


しかも、舗装された道路だけではありません。

雨、雪、凍結路、未舗装路、山道にも強い。

これは、フェラーリやランボルギーニのような一般的なスーパーカーとは違う、スバル独自の魅力です。


マン島TTで示した4ドアセダンの実力

マン島TTの4輪車記録は、1990年にイギリスのローバー827 Vitesseが作ったのが始まりでした。


その後、スバルが記録を更新していきます。


2011年には、マーク・ヒギンズがほぼ市販車に近いWRX STIセダンで記録を更新しました。


2014年にも、WRX STIが再び記録を更新。


そして2016年には、スバルWRX STI Time Attackが17分35秒139、平均速度207.17km/hという記録を打ち立てました。


この記録は、現在も4輪車の記録として破られていません。


2016年の車両は、スバル・オブ・アメリカ、英国のプロドライブ、STIが共同で開発した専用車です。約600馬力のエンジン、専用サスペンション、空力パーツ、ロールケージなどを備えていました。


しかし、ここで重要なのは、最初から600馬力のレーシングカーだったわけではないということです。


2011年と2014年には、ほぼ市販車に近いWRX STIが、同じマン島の公道コースで記録を作っていました。


同じドライバーが記録を更新した


この記録の物語をさらに面白くしているのが、ドライバーです。


2011年、2014年、2016年の走行を担当したのは、イギリスのラリードライバー、マーク・ヒギン



Subaru WRX STI Type RA――ルーマニア山岳道路

Subaru WRX STI Type RA Romania Record


ルーマニアの有名な山岳道路、トランスファガラシャンで、マーク・ヒギンズがWRX STI Type RAを運転しています。

この道路は、急カーブと高低差が連続することで知られ、「世界で最も素晴らしい道路のひとつ」とも評価されています。そこでスバルがタイムアタックを行い、山道でもWRX STIの四輪駆動とコーナリング性能を見せました。



2016年にマン島TTコースで記録を作った特別仕様車

Subaru WRX STI Time Attack



  • ドライバー:マーク・ヒギンズ

  • 開発:スバル・オブ・アメリカ+英国プロドライブ

  • 技術支援:STI

  • エンジン:2.0L水平対向4気筒ターボ

  • 最高出力:約600馬力

  • コース:約60km

  • 記録:17分35秒139

  • 平均速度:約207.17km/h

  • 最高速度:約290km/h


市販車のWRX STIを少し改造した車ではなく、マン島専用に作られた本格的なタイムアタック車です。プロドライブによれば、性格としては「WRCラリーカー40%、サーキットレーシングカー60%」に近い車両でした。


マン島TTは、公道を閉鎖して走る全長約60kmの非常に危険なコースです。民家や石垣、電柱、ジャンプ、ブラインドコーナーが連続するため、平均207km/hという数字は、一般的なサーキットの平均速度とはまったく意味が違います。


特に驚くのは、コース途中にある「家のすぐ横」を、約200km/h以上で通過していることです。画像の字幕にある「600馬力の専用車で走ります」は正確で、この映像はCGではなく、実際の記録走行です。スバル公式も、STIとプロドライブが共同開発した専用車であることを発表しています。


もし同じマーク・ヒギンズが、ポルシェ、フェラーリ、ランボルギーニ、日産GT-Rなどでマン島TTに挑戦したら、どの車が最も速いのでしょうか。


そんな比較も見てみたいと思います。


しかし、マン島のような公道では、最高出力だけでは勝てません。


路面への対応力、四輪駆動、サスペンション、車体の安定性、そしてドライバーとの信頼関係が必要です。


その過酷な場所で、4ドアセダンのスバルWRX STIが歴代記録を更新し、現在も4輪車記録を保持しています。



市販車では歴代最強クラスのエス・ツー・ゼロ・ナイン ( S209 )


山岳道路を走る青いスバルS209。ワイドボディと大型リアウイングを備えた4ドア・スーパーカー

最後に紹介したいのが、北米限定で販売されたスバルエス・ツー・ゼロ・ナインです。


エス・ツー・ゼロ・ナインはマン島TT専用車ではなく、実際に販売された市販車です。


2.5L水平対向4気筒ターボエンジンを搭載し、

最高出力は341馬力。


STI公式でも、歴代STIモデルで最高出力を誇る市販車とされています。


ワイドボディを備え、軽量化と低重心化のためにカーボンルーフまで採用されています。


エス・ツー・ゼロ・ナイン(S209)

  • エンジン:2.5L水平対向4気筒ターボ

  • 最高出力:341馬力

  • 4WD(AWD)

  • 特徴:STI歴代モデル最高出力クラスの市販車

  • ターボ:S209専用ターボ

  • ECU:専用セッティング

  • 冷却:インタークーラー・ウォータースプレー

  • サスペンション:S209専用

  • ブレーキ:強化ブレーキ

  • ボディ:専用ワイドボディ

  • ルーフ:カーボンルーフ

  • タイヤ:前後265mm幅

  • タイヤサイズ:265/35R19

  • 車両重量は3,485ポンド、約1,581kg(約1.58トン)

  • 生産台数:209台限定


しかも、エス・ツー・ゼロ・ナインは4ドアセダンです。


市販車でありながら、サーキットを本格的に走れる性能を持ち、雪道や山道にも対応できる。生産台数も限られた、非常に希少なモデルです。


S209が気になり、さらに調べてみると、一台ずつ手作業で仕上げる職人たちのこだわりと、速さだけでなくお客様の信頼を守り抜く開発者の姿勢に感動しました。続きの記事で、その開発の物語を紹介しています。


S209の中古相場

S209は209台限定ということもあり、中古価格もかなり高値を維持しています。


新車価格は約6.4万ドル「当時の為替では日本円にして約690万円」でしたが、2026年現在、海外では状態の良い車両で1,000万〜1,400万円前後がひとつの目安です。


日本国内では流通台数そのものが非常に少なく、低走行車では1,500万〜1,800万円前後で販売される例もあります。


現在でも大きく値崩れしておらず、すでに普通の中古車というよりコレクターズカーに近い存在になっています。


また、日本ではほとんど市場に出ない希少車ですが、低走行の良好な個体になると、過去では2,000万円以上の価格が付くこともあるといわれています。。


流通台数は少ないものの、中古車情報をこまめにチェックしていれば、タイミング次第では手に入れるチャンスもありそうです。




マン島TTのWRX STI Time Attackが「公道を走るレーシングカー」だとすれば、エス・ツー・ゼロ・ナインは「日常でも乗れる4ドア・スーパーカー」といえるでしょう。


スバルは、日本ではアイサイトなど安全装置の評価が高い車として知られています。


しかし本当の魅力は、それだけではありません。


スバルは、雪道や悪路、山道、そしてマン島TTのような過酷な公道まで走れる、実力のある自動車メーカーです。


日本人が普通の国産車だと思っているスバルは、海外では高性能なAWDスポーツブランドとして評価されています。


日本人が乗っているのに、日本人が一番その価値を知らない車。


それが、スバルなのかもしれません。




日本では普通のセダンに見えるスバル。


しかし海外の映像を見ると、その正体はまったく違って見えてきます。


スバルは、派手なスーパーカーではありません。


けれど、普通の道路をスーパーカーのように走り、雪道や悪路にも強い。


それが、スバルという日本車の、本当の実力なのだと思います。



Subaru WRX STI Type RA――ルーマニア山岳道路 №2

Subaru WRX STI Type RA Romania Record




協同組合かけはし/KAKEHASHI  HUMAN  MONGOL  LLC  後藤友亮/GOTO YUSUKE 

静岡県浜松市/モンゴル・ウランバートル     公式サイト:https://www.kakehasi.biz/  




コメント


 Japan
(日本)

​協同組合かけはし

法人番号: 9080405006782

インボイス登録番号: T9080405006782

〒431-3105

静岡県浜松市中央区笠井新田町335

Tel 053-443-7670

FAX 053-433-7896

Email

japn@kakehasi.info

Viet Nam
(ベトナム)

 (パシフィック・スター・サービス株式会社-内)

Lot No-06; LK02, Service land, land in Ha Tri,

Ha Cau Ward, Ha Dong District, Hanoi City, Vietnam.
TEL. +84 098 590 8711

Email VietNam@kakehasi.info

​

© 2026 by Baby Steps. Proudly created with YGproduction

Mongol
(モンゴル)

KAKEHASHI HUMAN MONGOL LLC

法人番号 : 9019088559

モンゴル国 ウランバートル市 ハンウール区 第15ホロー 

マハトマ・ガンジー通り129番地 スタジアムビル1101号

(〒17000)

TEL.+976 9517 5657

Email

mongol@kakehasi.info

bottom of page