モンゴルの治安──実際に歩いて感じた「日本に近い安心感」
- 後藤 友亮

- 8月7日
- 読了時間: 3分
更新日:8月8日

あくまで、これは統計や治安ランキングではなく、私自身が実際にモンゴルを歩き、生活して感じたことです。
この数日、ウランバートルだけではなく、その周辺から地方の県まで足を運びました。
私はこれまで仕事の関係で、韓国、中国、ベトナム、タイ、ミャンマー、インドネシア、フィリピンなど、アジアのさまざまな国を訪れてきました。
それぞれの国に良さがありますし、もちろん地域によって治安も大きく違います。
そのうえで、私が実際に訪れた国々と比較して感じるのは、モンゴルはかなり日本に近い感覚で過ごせる国だということです。
特に興味深いのが、地方へ行った時です。
海外を歩いていると、その土地の治安は「家のつくり」を見るだけでも、ある程度感じ取ることができます。
治安への警戒が強い地域では、住宅の門が高く、1階の窓には鉄格子やステンレス製の格子が取り付けられ、店舗にも頑丈なシャッターや防犯設備が目立つことがあります。
ところが、私が今回訪れたモンゴルの地方では、そうしたものをあまり見かけませんでした。
むしろ、
「こんなに無防備で大丈夫なのか?」
と思うくらいの家もあります。
レストランなどでも、荷物を置いたまま席を離れる人を見かけますし、最近ではセルフレジまで見かけるようになりました。
また、ベトナムやフィリピンなどではショッピングモールの入口で手荷物検査や警備員による確認を受けることがありますが、少なくとも私が今回モンゴルで訪れた場所では、そうした光景もほとんど見かけませんでした。
もちろん、これだけで「犯罪がない」と判断することはできません。
ウランバートルの繁華街などでは、スリや置き引きなどに注意する必要がありますし、外国人である以上、最低限の警戒はどこの国でも必要です。
それでも、そこに暮らしている人たち自身が、日常生活の中でどの程度他人を警戒しているのかは、その国の治安を知る一つのヒントになると思います。
そして、もう一つ強く感じるのがモンゴル人の人柄です。
困っている人がいると、こちらが頼んでいなくても声をかけてくれたり、手を貸してくれたりする。
時には「そこまでしてくれるの?」と思うほど、お節介なくらい親切です。
一方で、人間関係については、
「人は人、自分は自分」
という感覚を持っている人が比較的多いようにも感じます。
他人の生活に必要以上に干渉したり、細かな違いを気にしたりするより、それぞれが自分の人生を生きている。
しかし、本当に誰かが困っている時には助ける。
私には、そんな距離感に見えます。
治安というものは、犯罪件数だけでは測れません。
家にどれだけ厳重な防犯設備が必要なのか。
荷物を置いて席を離れられるのか。
ショッピングモールに入る時に、どれほど厳しい警戒が必要なのか。
知らない人が困っていた時に、周囲がどう反応するのか。
こうした日常の小さな場面にも、その社会の安心感は表れると思います。
少なくとも、これまでいろいろなアジアの国を訪れてきた私の実体験では、モンゴルは海外にいることを忘れる瞬間があるほど、安心感を感じる国の一つです。
そして、その安心感をつくっているのは、警察や防犯設備だけではなく、
「他人には必要以上に干渉しない。でも、困っている人は放っておかない」
そんなモンゴルの人たちの気質も、大きいのではないか。
今回、地方まで実際に足を運んでみて、私は改めてそう感じました。




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