AIに頼る時代の災害対策!ネットを遮断しても動いた日本語・モンゴル語・英語の自作ローカル翻訳AI

AIに頼る時代だからこそ、インターネットが止まったときの備えを考える
今回、私がローカルAIの構築で最も価値を感じたのは、翻訳機能そのものではありません。
インターネットが遮断されても、ある程度の仕事を進められる環境を自分で用意できたことです。


現在、私はホームページの記事作成、文章の整理、翻訳、さまざまな計画の検討など、多くの場面でAIを活用しています。
以前は自分で時間をかけていた作業も、今ではAIに相談しながら進めることが増えました。
便利になった一方で、一つ気になることがあります。
もし地震などの災害で、インターネットが長期間使えなくなったらどうなるのか。
クラウド上のAIに依存している作業は、通信が遮断されれば、そのままでは利用できなくなります。
そこで今回、手持ちのパソコン2台をLANで接続し、自宅で動作するローカルAIの環境を構築しました。
1台には自分の過去の記事や基本プロフィールなどの記憶データを保存し、もう1台ではAIモデルを動かして回答を生成します。

さらに、日本語・モンゴル語・英語の3言語に対応した文字翻訳プログラムも作りました。
通常時にはChatGPT APIを利用し、インターネットが使えない場合には、パソコン内に保存した翻訳モデルへ切り替えられる構成です。
実際のテストでは、保存済みのモデルを使い、日本語から英語への翻訳などが動作することを確認できました。
ただし、オフライン翻訳では誤訳も確認されています。また、インターネット回線を物理的に切断した状態での総合テストは、まだ行っていません。
そのため、現時点では災害時の実用性を完全に確認できたわけではありません。
また、ローカルAIがクラウド上のChatGPTと同じ能力を持つわけでもありません。
最新情報の取得、インターネット検索、外部サービスとの連携など、通信がなければ利用できない機能もあります。
それでも、自分のパソコンに保存した情報を検索し、文章の下書きや整理、簡単な翻訳などを行える環境があれば、通信が遮断された際にも一部の作業を継続できる可能性があります。
自宅ではEcoFlowの蓄電池を利用し、電気工事業者によって分電盤から給電する設備も設けています。
もちろん、蓄電池があっても、電力不足や機器の故障、接続設備の不具合などが起きれば利用できません。
私が目指しているのは、インターネットやクラウドAIを使わない生活ではありません。
普段は高性能なクラウドAIを利用し、通信が使えないときには、ローカルAIで可能な範囲の作業を続ける。
その選択肢を持っておきたいのです。
今後、AIが仕事や生活に深く入り込むほど、AIそのものの性能だけでなく、通信や電力が失われた場合にどう備えるかも重要になるのではないか。
今回の実験を通じて、私はそのように感じました。
実際にインターネットを遮断して試してみた(追記)
ここまでローカル翻訳AIを構築してきましたが、実際にインターネットが使えなくなったときに動かなければ、緊急時の備えにはなりません。
そこで今回は、インターネット接続を遮断した状態で、日本語から英語とモンゴル語への文字翻訳を試してみました。
結果は、どちらも翻訳処理が完了しました。
使用したのは、あらかじめパソコンに保存していたNLLB翻訳モデルです。
もちろん、翻訳内容が完全に正確だったわけではありません。英語はおおむね意味が通じましたが、モンゴル語には意味のずれもありました。
それでも、今回確認したかったのは、外部のインターネットに接続できなくても、自分のパソコンだけでAIによる翻訳処理を実行できるかという点です。
少なくとも、今回試した2つの翻訳方向では、インターネットが遮断された状態でも動作しました。
現在、私は多くの仕事をAIに頼っています。
そのため、災害などでインターネットが使えなくなった際にも、すべての作業が止まってしまうのではなく、できる範囲の仕事を続けられる環境を持っておきたいと考えています。
今回の実験は、そのための一歩になりました。
ただし、翻訳精度には限界があり、パソコンや電源が正常に動作することも前提です。
緊急時に必要な重要情報については、翻訳結果だけで判断しないことも大切だと考えています。
協同組合かけはし/KAKEHASHI HUMAN MONGOL LLC 後藤友亮/GOTO YUSUKE
静岡県浜松市/モンゴル・ウランバートル 公式サイト:https://www.kakehasi.biz/





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