モンゴルの地下駐車場は必要?――中心部500万円、市街地80万円、でも私は今「様子見」している

モンゴルでマンションを購入し、実際に生活してみて、あとから重要だと感じたものの一つが駐車場です。
特にウランバートルでは、冬になると−30℃、時には−40℃近くまで気温が下がります。
これだけを考えれば、
「モンゴルで車を持つなら地下駐車場は必須ではないか」
と思います。
私自身も最初はそう考えていました。
ところが、実際に暮らして最近のウランバートルを見ていると、今は少し考えが変わってきました。
理由は、近年の激しい雨と地下駐車場の浸水リスクです。
モンゴルのマンションでは地下駐車場の価値が高い
モンゴルの冬は、日本とは比較にならないほど寒くなります。
−30℃、−40℃という環境に車を長時間置くことを考えれば、地下駐車場には大きなメリットがあります。
実際、街を見ていると、長期間動いていないように見える車を見かけることもあります。
もちろん、それらが寒さによって故障した車だと断定することはできません。
それでも、この気温がバッテリーやオイル、ゴム類などに厳しい環境であることは容易に想像できます。
その意味では、
「冬の車を守る」
という点だけを考えれば、地下駐車場は非常に魅力的です。
中心部では約500万円、市街地では約80万円
ところが地下駐車場の価格は、場所によって驚くほど違います。
私がマンションを購入したウランバートル中心部では、地下駐車場1台分が約500万円前後でした。
一方、旧空港方面のイーグルタウン周辺では、私が確認した地下駐車場は約80万円程度でした。
つまり、
中心部:約500万円
旧空港・イーグルタウン周辺:約80万円
という大きな差があります。
同じウランバートルでも、中心部と市街地では不動産価格だけでなく、駐車場価格にも大きな違いがあることが分かります。
私の場合、マンション購入時に地下駐車場を確保することができませんでした。
そのため現在、モンゴルでは自分の車を所有していません。
ところが最近、別の問題が気になってきた
冬のことだけを考えれば、私は今でも地下駐車場が有利だと思っています。
しかし、ここ数年のウランバートルを見ていて、新しい心配が出てきました。
大雨です。
もともとモンゴルは、私の印象では雨が非常に少ない国でした。
ところが最近は、突然かなり激しい雨が降ることがあります。
そして実際に、大雨によって地下駐車場に水が入り、車が水没するような事例もあると聞くようになりました。
ここで私は、
「−40℃から車を守るために地下へ入れたのに、大雨では逆に地下がリスクになる」
という、モンゴル特有の難しさを感じるようになりました。
雨の少ない国だったから、豪雨へのインフラが十分ではないのではないか
これは私自身が現地で生活して感じていることで、専門的に調査した結論ではありません。
ただ、私は一つの可能性を考えています。
モンゴルはもともと降水量の少ない国です。
そのため、ウランバートルの道路や排水設備、地下施設なども、現在起きているような短時間の激しい雨を前提として造られてこなかった部分があるのではないかと思うのです。
雨が少ない時代には、それで問題がなかった。
ところが気候が変わり、一度に大量の雨が降るようになると、道路の排水が追いつかなかったり、水が低い場所や地下施設へ集中したりする。
もしそうであれば、問題は単純に「地下駐車場が危険」ということではありません。
気候の変化に、街のインフラがまだ追いついていない可能性がある。
私はそういう視点でも見ています。
地下駐車場は「あるか」ではなく「どう造られているか」
そのため、今後モンゴルでマンションを見るなら、私は単に、
「地下駐車場付きですか?」
とは聞かないと思います。
重要なのは、その先です。
入口が道路より低くなっていないか、入口に止水設備があるか、排水ポンプはあるか、非常用電源はどうなっているか、過去に浸水したことはないか、周辺道路は大雨の時に冠水しないか。
こうした部分まで確認したいと思います。
特に新築マンションについては、近年の豪雨を前提に地下駐車場が設計されているのかも、これから重要な物件選びのポイントになるのではないでしょうか。
私は今、地下駐車場について少し様子を見ている
私の場合、中心部の地下駐車場は約500万円です。
決して安い買い物ではありません。
以前なら、
「モンゴルは−40℃になるのだから、地下駐車場は買った方がいい」
と単純に考えていたかもしれません。
しかし今は違います。
冬の極寒には地下が有利。
一方で、近年の豪雨では地下だからこそのリスクがある。
さらに中心部なら約500万円、市街地まで行けば約80万円という大きな価格差もあります。
そう考えると、私は今、急いで地下駐車場を購入せず、もう少し様子を見てもいいと思っています。
ウランバートルの排水対策が今後どう変わるのか。
新しいマンションの浸水対策がどこまで進むのか。
そして、近年の気候変化が一時的なものなのか、それともこれからも続くのか。
そのあたりを実際に見ながら判断したいと思っています。
モンゴルでは「昔の常識」で不動産を選ばない方がいい
モンゴルは今、街そのものが急速に変化しています。
建物も増え、車も増え、道路も変わっています。
そして私が現地で感じている限りでは、気候にも変化が起きています。
だから不動産についても、以前なら問題にならなかったことが、これから重要になる可能性があります。
地下駐車場もその一つです。
−40℃の冬を考えれば地下に置きたい。しかし豪雨を考えれば、本当に地下でいいのか。
私は今、この両方を見ています。
マンションを買う時は部屋だけを見るのではなく、その街がこれからどう変わるのかまで考える。
モンゴルで実際にマンションを所有して生活してみて、最近はそんなことを考えるようになりました。
協同組合かけはし/KAKEHASHI HUMAN MONGOL LLC 後藤友亮/GOTO YUSUKE
静岡県浜松市/モンゴル・ウランバートル 公式サイト:https://www.kakehasi.biz/





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