日本とインドの修理文化の違い――「交換する日本」と「直して使うインド」から感じたこと

2026年6月18日
日本とインドの修理文化――「交換」と「直して使う」の違い
昨日、もう30年以上の付き合いになるインド人経営者の知人が遊びに来ました。
長い付き合いなので、仕事の話から昔話まで何でも話せる相手です。
ちょうどその時、私のところでは少し面倒なエアコンのコンプレッサー交換をする必要がありました。
そこで、
「せっかくだから、ちょっと見てもらおうか」
ということになりました。
最近、YouTubeなどを見ていると、インドをはじめ海外の人たちが、壊れた機械や車を驚くような方法で修理している動画をよく目にします。
もちろん、すべてのインド人が修理に詳しいという話ではありません。
ただ、物を簡単に交換するのではなく、
「まず直せないか考える」
という文化は、日本より強いように感じることがあります。
昔、トラックが動かなくなった時にも助けてもらった
実は、この知人には以前にも助けてもらったことがあります。
私がまだ経営者だった頃、所有していたトラックが突然白煙を吹き、エンジンがかからなくなったことがありました。
日本の修理業者にも何社か相談しましたが、なかなか引き受けてもらえませんでした。
ようやく修理してくれるところが見つかったものの、見積もりは100万円以上。
さすがに、
「何とかならないかな……」
と思い、このインド人社長に相談しました。
すると最終的には、27万円ほどで直してもらうことができました。
この時のことは、今でもよく覚えています。
同じ故障でも、
「大きな部品ごと交換する」という発想と、「悪いところを探して直す」という発想では、修理費が大きく変わることがある。
そんなことを実感した出来事でした。
もちろん、日本の整備には安全性、保証、作業時間、部品供給などさまざまな事情がありますから、単純にどちらが優れているという話ではありません。
それでも、「壊れたら交換」以外の選択肢を持っていることの強さは感じました。
日本でも、これから「直して使う」が大切になるのではないか
日本では長い間、新しいものを買った方が早い、部品ごと交換した方が確実、という考え方が成り立ってきました。
しかし、物価が上がり、人手不足で工賃も高くなっていくこれからは、少し状況が変わってくるかもしれません。
私自身、経営者を引退して時間ができてから、車や家、古民家など、できることは自分で修理するようになりました。
すると、
「これ、本当に全部交換する必要があるのかな?」
と思う場面が結構あります。
直せるものは直す。
使える部品は残す。
分からなければ調べる。
必要なところだけプロにお願いする。
こうした考え方は、これからの日本でもますます価値が出てくるのではないかと思っています。
車の輸出から、今では食品輸入へ
ちなみに、この知人の仕事の変化も面白いものがあります。
もともとは日本車の輸出から事業を始めたそうですが、現在はインドから日本への食品輸入が主な仕事になっているそうです。
話をしていると、エビなどの冷凍海産物についても、インドが日本にとって大きな供給国になっているという話になりました。
30年以上前には車の仕事で知り合った人が、今では食品の輸入をしている。
そして遊びに来れば、私のエアコンまで一緒に見ている(笑)。
商売というものは、本当にどこへつながっていくか分かりません。
30年以上の付き合いだからこそ感じること
今回あらためて感じたのは、修理技術だけではありません。
30年以上前に仕事を通じて知り合った人と、会社を引退した今でも付き合いが続いている。
困ったことがあれば、
「ちょっと見てくれない?」
と言える。
そして相手も、
「いいよ」
と言ってくれる。
結局、長く仕事をして最後に残るものは、こういう人とのつながりなのかもしれません。
日本とインド。
文化も商売のやり方も違います。
だからこそ、お互いから学べることもある。
今回のエアコン修理をきっかけに
今回あらためて、日本とインドの修理文化には、物を直すことに対する考え方の違いがあるのではないかと感じました。
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協同組合かけはし/KAKEHASHI HUMAN MONGOL LLC 後藤友亮/GOTO YUSUKE
静岡県浜松市/モンゴル・ウランバートル 公式サイト:https://www.kakehasi.biz/





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