日本という国やグローバル企業は豊かなのに、なぜ国民の生活は豊かにならないのか

日本には、まだ莫大な資産があります
日本には世界で事業を展開する大企業が数多くあります。
海外で稼ぐ企業もあります。
国民が長年積み上げてきた金融資産もあります。
海外に保有する資産も非常に大きい。
つまり、
「日本にはお金がない」
という単純な話ではないのです。
むしろ私が気になるのは、
これだけ大きな資産を持つ国なのに、なぜ普通に暮らしている人たちが豊かになったと感じにくいのか。
ということです。
「国が豊か」と「国民が豊か」は同じではない
ここを分けて考える必要があると思います。
日本企業が世界で大きな利益を上げる。
海外資産から収益が入ってくる。
株価が上昇する。
企業が海外へ投資する。
これらは日本経済にとって悪いことではありません。
しかし、その利益が国内の賃金や消費、設備投資、新しい産業、そして国民の可処分所得の増加へ十分につながらなければどうなるでしょうか。
国や一部の企業は豊かなのに、そこで暮らす多くの人は豊かさを感じられない。
そんな少し不思議な国になる可能性があります。
私は、むしろ日本はすでにその入口に立っているのではないか、と感じています。
私が心配しているのは「日本が貧しい国になること」ではありません
ここは少し違います。
私が心配しているのは、
日本そのものには大きな資産が残っているのに、普通の国民の生活だけが少しずつ苦しくなっていくことです。
物価が上がる。
税金や社会保険料の負担が増える。
円の価値が下がれば、海外から買うものは高くなる。
一方で、所得の伸びがそれらに追いつかなければ、生活の余裕は少しずつ失われます。
これはGDPだけを見ていても分かりません。
重要なのは、
「経済がどれだけ大きいか」ではなく、「そこで暮らす人の生活がどう変わったか」
だと思います。
成長している国を実際に見ると感じることがあります
私はモンゴルへ行く機会があります。
もちろん、モンゴルにも多くの問題があります。
日本より不便なところもありますし、日本の方が優れている部分はいくらでもあります。
それでも、街へ行くたびに新しい建物ができ、新しい店ができ、人々がお金を使い、街そのものが変化していく姿を見ると、
「経済が成長している国とは、こういう空気なのか」
と感じることがあります。
日本へ帰ってくると、逆に完成度の高さを感じます。
道路もきれいです。
サービスも素晴らしい。
社会インフラも整っています。
しかし同時に、
「完成したものを維持することに、ものすごく大きな力を使っている国」
にも見えます。
これから人口が減っていく中で、今までと同じ仕組みをそのまま維持し続けることが、本当に正しいのでしょうか。
日本に必要なのは「もっとお金を持つこと」だけではない
私は、日本に資産がないとは思っていません。
技術もあります。
企業もあります。
人材もあります。
インフラもあります。
問題は、
それらを次の成長や国民の豊かさへ、どう循環させるのか。
ではないでしょうか。
補助金を出す。
給付金を配る。
税制を複雑にして優遇制度をつくる。
それだけを繰り返しても、根本的な成長力が戻らなければ同じ問題が続きます。
もっと企業が本業に集中できる環境をつくる。
新しいことへ挑戦しやすくする。
若い人が将来に期待してお金を使えるようにする。
国内外から投資される国にする。
そして、企業が稼いだ利益が賃金や投資を通じて国内へ循環する仕組みをつくる。
私は、そちらの方がずっと重要だと思っています。
世界が成長しているという事実
今回のIMFの数字を見て、一番考えさせられたのはここです。
世界経済そのものが止まっているわけではありません。
世界平均は3.1%。
ベトナム7.1%。
インド6.5%。
モンゴル5.3%。
その中で、日本は0.7%。
だから、
「世界経済が悪いから日本も仕方がない」
だけでは説明できない部分があります。
日本には日本自身の問題があるはずです。
そして、その原因を一つひとつ考えて変えていかなければ、
「世界有数の資産を持つ国なのに、そこで暮らす国民は豊かさを感じられない」
という、非常にもったいない国になってしまうのではないでしょうか。
私は日本を悲観したいわけではありません。
むしろ逆です。
これだけの資産、技術、人材、社会基盤を持っている国だからこそ、やり方を変えれば、まだ十分に変われるのではないか。
今回のIMFの数字を見ながら、私はそんなことを考えました。
IMF「世界経済見通し(2026年4月版)」の2026年実質GDP成長率を同じ基準で整理すると、かなり分かりやすいです。IMFのWEOは197の経済を統計基盤としており、一部は2026年予測がありません。
2026年 実質GDP成長率・世界上位
順位 | 国・地域 | 成長率 |
1 | 🇬🇾 ガイアナ | 16.2% |
2 | 🇪🇹 エチオピア | 9.2% |
3 | 🇬🇳 ギニア | 8.7% |
4 | 🇧🇹 ブータン | 7.5% |
4 | 🇺🇬 ウガンダ | 7.5% |
6 | 🇷🇼 ルワンダ | 7.2% |
7 | 🇻🇳 ベトナム | 7.1% |
8 | 🇧🇯 ベナン | 7.0% |
9 | 🇱🇾 リビア | 6.7% |
9 | 🇳🇪 ニジェール | 6.7% |
11 | 🇮🇳 インド | 6.5% |
11 | 🇺🇿 ウズベキスタン | 6.5% |
13 | 🇨🇮 コートジボワール | 6.2% |
14 | 🇰🇬 キルギス | 6.1% |
15 | 🇩🇯 ジブチ | 6.0% |
15 | 🇹🇯 タジキスタン | 6.0% |
17 | 🇨🇩 コンゴ民主共和国 | 5.9% |
17 | 🇹🇿 タンザニア | 5.9% |
19 | 🇲🇱 マリ | 5.5% |
20 | 🇦🇲 アルメニア | 5.3% |
20 | 🇬🇪 ジョージア | 5.3% |
20 | 🇲🇳 モンゴル | 5.3% |
協同組合かけはし/KAKEHASHI HUMAN MONGOL LLC 後藤友亮/GOTO YUSUKE
静岡県浜松市/モンゴル・ウランバートル 公式サイト:https://www.kakehasi.biz/





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