この2年からのモンゴル人の価値観から考える接し方
- 後藤 友亮

- 7月28日
- 読了時間: 3分
あくまでも、私が実際にモンゴルで生活し、現地の人たちと接してきた中で感じたことですが、モンゴルの人たちは、日本人と比べて非常にマイペースです。
そのマイペースさは、私がこれまで接してきた国の中でも、世界一ではないかと感じるほどです。
例えば、約束した時間どおりに物事が進むことは、ほとんどありません。日本人の感覚で「時間は守られるもの」と考えていると、毎回ストレスを感じてしまいます。モンゴルでは、約束の時間はあくまでも目安だと思っていた方がよいのかもしれません。
先日、それなりに大きな量販店で高価な商品を購入したときのことです。
配達の1〜2時間前に連絡をしてほしいとお願いすると、店員は「分かりました」と答えました。ところが、実際に連絡が来たのは、配達員がすでに配達先へ到着してからでした。
その連絡を受け、こちら側のモンゴル人も配達先へ向かったのですが、急いで直行するのではなく、途中で別の用事に立ち寄ります。それも、特別なことではなく、ごく自然な行動のようでした。
日本人から見ると、「なぜ急がないのか」「相手を待たせているのではないか」と思ってしまいます。しかし、興味深いのは、待たせた側も待たされた側も、それほど怒らないことです。
日本では、時間に遅れれば注意され、場合によっては信用を失います。ところがモンゴルでは、お互いがある程度マイペースであることを前提にしているため、多少予定がずれても強く責め合いません。
つまり、日本のように朝から夜まで時間刻みで予定を組み、すべてを予定どおりに進める生活は、モンゴルでは難しいと感じます。
しかし、ここで一つの疑問が生まれます。
これほど時間や予定に対する感覚が日本と違うにもかかわらず、なぜ社会も仕事も成り立っているのでしょうか。
おそらく、モンゴルでは「決められた時間どおりに動くこと」よりも、「その場の状況に合わせて、人と人との関係の中で物事を収めること」が重視されているのだと思います。
日本は、時間、規則、仕組みによって社会を動かします。一方、モンゴルは、柔軟性、人間関係、その場での対応力によって社会を動かしているのかもしれません。
日本人がモンゴルで生活するときに大切なのは、日本の時間感覚や常識を、そのまま相手に求めすぎないことです。
「なぜ約束を守らないのか」と怒るよりも、最初から予定がずれることを想定し、大切な用事には十分な余裕を持たせる。そして、本当に重要なことは直前にも確認する。
モンゴル人のマイペースさは、日本人から見れば不便に感じることがあります。しかし、その一方で、多少の遅れや失敗を責めすぎず、人間関係を壊さない大らかさでもあります。
時間を守る日本社会と、時間に縛られすぎないモンゴル社会。
どちらが正しい、間違っているということではありません。
大切なのは、その国の価値観を理解したうえで、接し方を変えることです。そして、なぜこのスタイルでも社会や仕事が成り立っているのか。その理由については、更に深く観察していく必要があると感じています。





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